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蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
もう闘いは始まっている
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う五年はまともに接していない、妹。

その位置づけは最早、『知り合い』レベルだ。

前のように長い黒髪を後ろでまとめたポニーテールに、大人っぽい魅力持った体を包むブラックスーツ。

それでもクリクリッとした子供っぽい大きな瞳を見ると何故か安心する。

もう片方の男は相変らずキザっぽく、タキシードでビシッと決めていて、顔も妙にキリッとしている。

ピアスや指輪などの装飾品や、ワックスで立てたであろう髪。人を小ばかにしたような笑み。

それらが唯一、こいつを若者らしく見せている。

「・・・・面倒くさいとは失礼だね、僕らは挨拶しにきたんだよ。挨拶しに」

「お兄ちゃんもスーツがサマになってきたわね。なかなかよ」

やっぱり人を馬鹿にしている二人に宏助も軽く返す。

「実の妹にそう言ってもらえるとは光栄だ。アンタもわざわざ挨拶しにきてくれて、どうも・・・・・で、」

ここで宏助は一度言葉を切り、目の前の相手を見つめる・・・・いや、

「で、お前ら何が目的なんだよ?」

・・・・睨む。

「・・・・・・そんな目で見ないでくれよ」

「まぁ、怖い・・・・・」

やはり相手に動揺がないのが少し悔しい。

しかし相手は既に蘭は人外だということは分かっている。用心しなければならない。

「ほら、早く目的を言えよな・・・・・そうしないと・・・・・」

「そうしないと・・・・・どうするんだい・・・・?」

「・・・・!」

背筋全体の毛がゾわりとあわ立つ。一瞬でとてつもない殺気が暗から流れ出す。

「・・・・・・」

となりに立つ「人外」の妹もビックリしたような顔をしている。

(コイツは普通の人間じゃないのか・・・・?)

暗は普通の人間のはずだ。そうでなければ明が気付かないはずがない。

しかし、今出した殺気は人間のものではなかった。

「・・・・・・・」

静かなにらみ合いが続くがそこで・・・・

「やあ、お前ら。そろそろ行かないと集会に遅れるぞ」

「・・・・・・!」

なんと階段から降りてきたのは真だ。顔は笑っているが目は全く笑っていない。

「・・・あら・・・珍しいお客さん・・」

「おう、網を張っていたのは君か・・・」

「・・・・・・」

暗の言葉を聞いて眉をひそめる真だが、暗はそんなことはおかまいなしだ。

「君が来たんだったらココは退こうかな・・・・。集会にも遅れるしね・・・」

「じゃあね、お兄ちゃん!」

「おい待てテメェら!」

声を掛けたときには、もう二人の姿はなかった。

「ほら、俺たちも集会にいくぞ」

「・・・・・・」

あまりに冷静な真に宏助は理不尽さを覚えるが、相手もいなくな
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