暁 〜小説投稿サイト〜
蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
もう闘いは始まっている
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が並んでいた俺の絶望感を分かって欲しい。

誰にだ?誰かにだ。

俺の目の前に立つ二人の男女。

明の許婚ー暗と、宏助の妹ー蘭だった。









「あれ・・・?宏助さんがいない・・・・」

明が宏助がいないのに気付いたのは、侍女に荷物置き場(と呼ぶにはあまりに豪華過ぎる場所)に案内されてからだ。

「ああ・・・。あの馬鹿なら屋敷に見取れてたから置いてきましたよ」

「ええッ!ちょっと何やってんですか!?」

「アイツなら今頃襲われていても大丈夫でしょう、それより明様は早く礼服に着替えないと・・・・間に合いませんよ」

明が動揺するのに対し、真が冷静なので、明も静まるしかない。

そもそも、残り三十分程度で一度全員が屋敷の集会場に来ることになっている。

明はこれから礼服に着替えるので今からすぐ着替えないと時間が間に合わない。

(宏助さんなら大丈夫か・・・・)

明は麗を含む数名の女性SPと共に更衣室へ歩いていった。

荷物置き場に残された残りのSPだが・・・・・

ガシャ

ガコンガコン

皆、隠し持ってきた武器のメンテナンスにいそしんでいる。

それもそのはず。敵はいつ仕掛けてくるか分からない。今回懸念されていることはこの二つだ。

・神条家の専属SPが人外

・死神の奇襲と謎の【オールダイ】という言葉

どちらもあくまで懸念のレベルだが、心配しておくにこしたことはない。

(しかし、まんざら冗談でもないかもしれねぇな・・・・)

さっき真は冗談で「宏助は襲われても大丈夫」などといったが実際に起こりうる事態だ。

そもそも、真は聖気を使ってこの屋敷に網を張ろうとしているのに、全く網が張れない。

網がさまざまな『外部の力』によって消されてしまう。

『外部の力』の内容は分からないが、真が聖気を少しでも屋敷に広げようとすると、その『力』に遮られる。

つまり、この屋敷に真の力を感知している人間がいる、ということだ。

(しかしこの感じは・・・・・・)

その力には何か違和感を感じる。死神ではないが、聖気を消すなんて芸当、そうそう簡単に出来るわけでもない。

「・・・・・」

「あれ・・・?真さん?どこに行くんですか?」

真がこの部屋を出ていくのを見て一人のSPが声をかける。

「うん?ちょっと・・・・鬼退治ってとこかな・・・・」

言葉は冗談めいていた裏腹に目は全く笑っていない真に、SPが言葉を継げることはなかった。









「まったく・・・・・面倒くさいなお前ら・・・」

ハワイの行く先々で出会った二人に宏助は軽くため息をつく。

会った時は驚いたものの、も
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