日常編 その2。
それでも あたしが・・・
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収穫祭が終わって1週間。
マグノリアの街も、やっといつも通りの落ち着きに戻ってきた。
やっぱりラクサスの破門には皆それなりにショックを受けており、特にナツは昨日まで駄々をこねていたり・・・。
「納得いかねーぞじっちゃん!何でラクサスを追い出したんだ!あいつだって仲間だろ!喧嘩したって仲間だろ!?」
「やめなさいなバカナツ」
「オレはアイツともう1度勝負するんだっ!」
がーがーと喚くナツをティアが止めるが、ナツは聞かない。
「今度は一対一で勝てるくれーに強くなって・・・」
「やめなさいっ!」
「!」
ナツの言葉をティアが怒りに似た感情を混ぜた強い声で遮った。
その鋭い声にざわめきが走る。
「アンタバカじゃないの?マスターの気持ちも少しは考えなさいな。好んであのバカを破門にしたとでも思ってるの?」
「だけど・・・」
ナツが喚き、ティアが止め、マカロフは沈黙する。
こんな場面をこの1週間で何回も繰り返した。
そしてもう1つ、この1週間に起きた事があった。
それは、ラクサスが起こした事件の責任をとって、マカロフが『マスター』の座を降りると言い出した事。
これに関してはギルドメンバー全員が必死に説得した。
それでも座を降りるというマカロフを思い留まらせたのは―――――
「ラクサスの罰をこれ以上重くしないでください。マスターがやめた事をラクサスが知ったら」
反省=坊主、というどこか懐かしい姿勢のフリードの一言だった。
因みにギルドにいる事が少なかった雷神衆の3人は、少しずつだが皆の打ち解けてきている。
「私をモデルに絵を描いてもいいわよ。勘違いしないでちょうだい。ヌードじゃないから」
エバーグリーンはリーダスに自分をモデルに絵を描くよう言ったり。
「お前とロキってできてんの?それともお前とルー?」
「でぇきてぇるぅ」
「うざい・・・」
ルーシィはビックスローとハッピーによく絡まれている。
そして収穫祭が終わってから、エルザが1人でいる所がよく見られるようになった。
「ミストガン」
『マスター。あの男は一体何者なんですか?』
『まさかお前の知人と同じ顔だとはな・・・すまんがワシも奴をあまり知らん。無口な奴だからのう』
「ジェラール」
どうやら、ミストガンの覆面の下の素顔がジェラールに似ていた事が関係しているようだ。
そんなこんなで1週間はあっという間に過ぎた。
・・・のだが、ルーシィにはもう1つ大きな問題が残っていた。
ミス・フェアリーテイルコンテストの結果発表である。
その結果はというと――――――
「優勝はティアだーっ!」
「おおおっ!」
「やっぱり
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