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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜妖精郷と魔法の歌劇〜
妖精のロンド
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アだったら裸足で逃げ出すほどの三白眼でこちらを睨み付けていた。
そしてその肩には────青龍刀が。
「っておい!何で青龍刀を普通に持っちゃってんの!?ここジャパンだよ!?」
「ふっふっふ、ノープロブレムよ」
焦った蓮の突っ込みに、しかしアンティークショップの主人は不気味な────もとい不敵な笑いで返す。
おぉ、なるほど。という事は模擬刀かな?だったら大丈夫……………なのかな?
そんな蓮の思惑も一瞬。
「三国志に出てきた人が使ってた本物よ!」
「ダメじゃん!!つーか歴史的価値のある物をなんていう使い方してるんだ!」
蓮の心からの叫びに、しかしイヨはさらりとスルーした。
「ってそんなことより遅かったわね二人とも。もう全員集まっちゃってるのに」
「え?蓮もいるから少し早めに出てきたくらいだったのに」
木綿季は首を傾げた。
その疑問に、イヨは怪しく笑うだけで答えなかった。代わりに身を引いて、店の中を指し示す。
顔を見合わせた二人は頷きあい、木綿季は車椅子を押した。
光の違いで店内が見えなかったのは、一瞬だった。
わぁっ!という歓声。拍手、口笛が盛大に巻き起こった。
「わぁ………!」
「へぇ……!」
店の中は、アンティークショップにあるべき商品類は全て片されていた。
あるのはバーのようになっているカウンター、そして商品達をどかす事で生じた空間にドカンと置かれた巨大な円卓。
卓上には様々な料理が並べられており、軽い立食パーティー然としてあるその部屋の中には数十人の人間が押し込められていた。
スピーカーがずんずんと大音量でBGMを響かせている。
───あれ?この音楽どっかで………。
人ゴミの中から大柄な男がこちらに振り向き、手に持っている大きなグラスを掲げた。
「おぉ、卿よ!遅かったではないか!」
「ヴォ、ヴォルティス卿!?どうしてここに!?イギリスに帰ったんじゃ…………」
「はっはっは、こんな面白そうなことに我が参加しないことなどありえないだろう。ちょうど伯母上から休暇せよと申しつかったところであったからな」
呵呵大笑する筋肉漢を数秒棒立ちして眺めた後、蓮と木綿季はヴォルティスの言葉の意味を今更ながらに理解して驚愕した。
「伯母上ってまさか………じょおうへいか……のこと?」
「無論だとも。ここのところ働き過ぎなので休みなさいと言われたぞ」
「「はぁ〜っ」」
と、感心しているのか理解しているのかよく分からないリアクションの二人。
何と言うか、一国の主のプライベート発言はそういうものなのか、と内容よりもそっちに思いを馳せてしまう庶民な二人なのだった。
そんな蓮の肩をドン!と
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