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消耗品
第一章
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「色々身に着けるものだろ。けれどな」
 権藤は投げさせない。あまりといえど。それでだ。
 先輩は首を捻りながらだ。記者に言ったのである。
「本当に独特っていうかな」
「わからないですね」
「それで結果も出してるけれどな」
 権藤が指導者になってチームの投手陣は成績をあげる。このことも確かだ。
「作戦を立てる能力もあるけれどな」
「その指導法にも秘訣がありますね」
「絶対にな。けれどあの教え方ってな」
「どうやって行き着いたんでしょうかね」
「それがわからないな」
 彼等は首を捻りながら権藤を見ていた。権藤は相変わらずピッチャーに練習ではあまり投げさせない。そして他のトレーニングをさせていた。このことは変わらない。
 このことについて疑問を感じる二人だった。そしてだ。
 二人は試合を取材していた。名古屋ドームの一塁側にいてそうしていた。グラウンドでは。
 中日投手陣が好投していた。巨人の自称強力打線を次から次に討ち取っていた。それを見てだ。
 先輩は満足する顔でだ。こう記者に言ったのだった。
「今日もいい感じだな」
「はい、このままだと今日もですね」
「巨人に勝てるぞ」
「ですよね」
 中日番としてだ。二人は中日が勝つことを喜んでいた。

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