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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
ここが本当の正念場 ラストバトルin海鳴
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すべてのものが真っ白な光の中に消え去る。


その切っ先が敵を捕らえた様を、アースラの乗員たち全員が『大気圏の外から肉眼で』確認した。


たった二人の9歳の少女が生み出した刃は―――紛れもなく、『星を薙いだ』。


「私達に・・・!」
「斬り落とせぬもの無し!!」








「捉えました・・・!!」




その瞬間を。

全ての無駄が削げ落ち、『エグザミア』が姿を現すその瞬間を。

シャインと共に話し合った結果、そうすると決めて。

ユーリ・エーベルヴァインは待っていたのだ。

「エグザミアの力を確実に封じ込めるならば、同じエグザミアの力が最も確実だから・・・!エンシェント・マトリクスッ!!!」

エンシェント・マトリクスとは、魔力素を「魔力刃よりも更に純度の高い形」に固定して、それを武器とする魔法である。本来ならば相手のリンカーコアから直接取り出した魔力素を武器とするのだが、今回のこれは特別である。

エグザミアの無限魔力から抽出した力で封じ込めてしまえば、いくらナハトヴァールとはいえ暫くは完全に動きを封じ込められる。

「出来ました、シャインさん!!」
「母さん、頼んだ!!」
「第1座標固定!第2座標、転移座標軸、Z999999・・・さあ、いってらっしゃい?―――因果地平の彼方まで」

大魔導と呼ばれたその才能が可能とする個人空間転移。それが、何の間違いもイレギュラーもなく発動した。









そこはまさしく無を体現するような空間だった。
因果地平の彼方―――時間も空間も何もない、虚数空間の限りなく近いその世界でユーリの戒めを解いた残骸は再び膨張を始める。―――が、その残骸の後ろに、それの迎える結末が待っていた。


『やぁ、最早唯の暴走プログラムでしかない君に今更お喋りをする気はないんだ。それじゃ―――』


それは神性。

それは四龍の長にして最強の超機人。

無限の力をその身に宿す、ただただ巨大な一頭の龍。


それが一度本気で力を振るえば、太陽系などと言うちっぽけな宇宙は塵と化す。しかし、この因果地平の彼方には、遮るものなど存在しない。故に、手加減など必要ない。
コントロールを失い急激な膨張を続けるナハトが砂粒に見えるほどの巨龍が、口を開いた。


『―――特別サービスに最大出力をお見舞いしよう!アカシックレコードからも消し飛ぶ超特大の雷槍だ!!!』


何もなかった因果地平の彼方を、大きな大きな、銀河そのものを吹き飛ばすほど大きな雷が駆け抜け、銀河系を丸ごと消滅させそうな威力の爆発を発生させた。
その規模、ちょっとしたビッグバン。いつまでも宇宙の果てを照らし続けるそれは、最早全能神
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