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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
ここが本当の正念場 ラストバトルin海鳴
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事を根こそぎ持って行かれてしまいこのままでは救急箱のまま終わってしまうという絶望的な状況に立たされていた。

「こほん・・・皆、出番欲しいかーーー!?」
「「おーーー!!」」
「ニューヨークへ行きたいかーーー!?」
「「いや別に・・・」」
「では作戦を説明しますよ!!」

2つ目のボケにはいったい何の意味があったんだ、と訊きたくなった2人だった。おそらく最後の見せ場、ここで一花咲かせねば読者の皆様に忘れられてしまうというものだ。


その隣では・・・

「でね?私が頑張って魔力を振り絞るからフェイトちゃんが・・・」
「すごいよなのは!レイジングハートも!そんな魔法思いつきもしなかったなぁ・・・」
「えへへ〜・・・お兄ちゃんが剣道してるところ見て思いついたの!」

原作主人公2名も最後の一撃に備え作戦会議を行っていた。互いのデバイスにカートリッジシステムなどと気の利いたものは付いていないが、やはり唯で終わるつもりはないようだ。



 = = =



それは一撃一撃が武の道を極めた必殺必滅の剣。敵を屠る為だけに抜かれた神の刃。
3人の剣士の剣の演武が化物の身体を散らしてゆく。一撃一撃がその身を焼き、裂き、砕き、そして最後の一撃にて大地諸共華を散らすように引き裂かれ尽くす。

音さえも置き去りにする神速の斬撃を繰り出す漆黒の鎧を、シグナムは自身も斬撃を繰り出しながらも驚かずにはいられなかった。驚きの理由の一つ、それは鎧の中身が「からっぽ」であること。機械ならば機械で驚きだが、あれは本当に中に何も入っていない。だが、それを上回る驚きがその圧倒的な剣技の実力である。
明らかに自分より数段格上。一閃一閃が驚くほどに速く重い。今日初めて握ったであろうレヴァンティンをまるで自分の武器のように振り回し、カートリッジシステムまで使いこなすこの剣士が凄まじい習練を積んでいたことは想像に難くない。(事実、現在鎧を操っているゼルギウスは技量だけなら原作のゼルギウスと同等である)

そしてその動きの一つ一つに・・・クロエの剣術と似通っている動きがあった。彼の剣術はクロエと同じと言うより彼の動きを更に極めた形に見える。事情は知らないが恐らくは剣の師、或いは親か。鎧の中に気配は感じられないが、その剣には騎士としての強い意志が確かに感じられた。


昔、どこかで聞いたことがある。人の魂をレンキンジュツと呼ばれる魔術で鎧に移す術師がいる、と。魂を移された鎧は破壊されるまで宿った魂の意思によって動き続けるという。

(死してなお、弟子の行く末が気になったか?ならば存外、厳つい鎧にそぐわぬ優しい人間だったのかもな)

・・・世の中には知らない方がいいことも有る。現実はなかなかに美談とはいかないものだ・・・特に転生者の周
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