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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
ここが本当の正念場 ラストバトルin海鳴
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を覗くような灼熱に周囲の海が全て蒸発し―――それでも尚、その身の大半を焦がして尚化物は止まらない。

「目標健在。更なる追撃が必要です」
「まだコアが見えないか・・・」
「しかし再生速度は落ちてきている!あの巨体を維持するのにエグザミアの魔力が追い付いていない証拠だ!!」
「だったらここは・・・アタシに任せてもらおうかぁぁーーーーッ!!」

闇の書の残滓が告げた化物の限界。それを見るため、アルフは単身未だ火の消えぬナハトの残骸へ飛び込んだ。魔力と無意識化でコントロールしている無限力で極限まで強化された掌が、ナハトの残骸のパーツ・・・背部のリングを鷲掴みにし、金属パーツに指がめり込んだ。

心臓から湧き上がる熱い血潮が全身に広がり、そして―――


「ぬぅぅぅぅぅおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁああああああああッッ!!!!」


―――ふわり、と200メートル大の巨体が宙に浮く。

「・・・んな馬鹿な」
「アカン、これガンバスターやのうてGガンかジャイアントロボの世界やった・・・」

これには流石の(テスタロッサ家を除く)一同も唖然とした。人間の持てる重量とは思えないそれを使い魔の身で持ち上げているというのだ。最早彼女の力を持ってすれば将来現れるであろう某ヴォルテールさえ投げ飛ばされてしまうだろう。

だが、攻撃はまだ始まってすらいない。何とアルフはジャイアントスイングの様に掴んだリングを有らん限りの力でぶん回し始めたのだ。その風圧に耐える一同だったが、巻き上がる突風に未だフェレット状態のユーノが紙きれのように吹き飛び―――

『うひゃぁぁぁーーーー!?』
「おっと、大丈夫?」

――ー後ろの方にいたぽんずに負ぶわれた苗にキャッチされた。

『ふう、助かっ―――』
「命拾いしたね、フェレット君?」
『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!女の子にされるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?!?』
「お、落ち着いてユーノ君!?大丈夫だから!苗ちゃんには事情話したから!ユーノくぅぅぅぅぅぅん!!」


とまぁそんなコントを繰り広げている間に、アルフは”馬鹿げたジョーク”を現実のものとしていた。竜巻のような遠心力を持たせたナハトの残骸をその勢いのまま空に放り上げたのだ。
馬鹿げた質量が宙を舞い―――馬鹿げた使い魔がそれを追う。

「せいっ!せいせいせいせいせいせい!!せぇぇぇぇいッ!!!」

蹴り上げる。殴り上げる。蹴り上げる。殴り上げる。上昇を続けるナハトの残骸に拳と脚で猛烈な追撃。拳を振るたび巨体が陥没し、蹴りが放たれるたびに図体のどこかがへし折れる。やがて高度1000メートルにでも届くほどまで浮かび上がった肉塊を―――黄金の右足が蹴り潰した。


「ライトニングメテオ・・・インッ!
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