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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
ここが本当の正念場 ラストバトルin海鳴
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電光石火の斬撃は瞬く間に進路を確保してゆく。
が、流石に数が多かったのか撃ち損じが出始めた―――その直前に援護が間に合った。飛び込んだのは残滓フェイトだ。
「続けて仕掛けます!!プラズマランサー・リンケージシフト!・・・ファイアッ!!」
レヴィのそれに比べ威力は劣るが数の上なら負けてはいない稲妻の刃が、残る触手を薙ぎ払った。2種類の電撃が3次元的に空域を駆け回り、2人のヴィータはほぼ直進でナハトの残骸の間合いへと潜り込む事に成功する。
援護を受けた残滓ヴィータは残滓フェイトの手腕に舌を巻く。
「雷刃封殺爆裂剣と自分の魔術を併合させて、レヴィの持て余した電気を応用して発射してやがる!即席で思いついたとは思えねぇな・・・よーしアイゼン!カートリッジをありったけロードしろ!!」
「アイゼン!こっちもロードだ!」
『『Gigant Form!!』』
巨人の鉄槌が下る時が来た。左右を挟み込む形で展開したナハトの残骸に負けず劣らずの体積を誇るそれは、空を押しのける豪快な風切り音と共に全く同時に襲いかかった。
「「判決―――汝を圧壊に処す!双天爆砕・・・ツヴィリング・ギガントシュラァァァーーーークッ!!!」」
本来ならばあらゆる魔術を弾き返すはずの多重魔法結界をガラス細工のように砕く裁きの鉄槌が、ナハトの残骸を文字通り”圧壊”させる。砕け散って空を舞った魔力光とグラーフアイゼンの放った光が夜空を
金色
(
こんじき
)
に染め上げた。
「ちっ・・・まだ元気いっぱいってか?」
「あわよくばぺっちゃんこの押し花みたいにしてやろうと思ったんだけどな・・・」
―――が、それでも潰れた端から再生・・・いや、最早膨張とでも呼ぶべき速度で溢れ出る異形のパーツ。そして、それを読んでいない魔導師連合ではない。既にそれすらも抉り取るための準備は済ませてあった。
「読み通りだな・・・!2人とも火を放て!!」
「疾れ明星!
颯天
(
はやて
)
の翼に業火を宿せ!」
「駆けよ
嵐隼
(
はやぶさ
)
ッ!!灰を掻き分け焔を抱け!!」
『Sturm Falken!!』
穹に矢を
番
(
つが
)
えるは烈火の射手。炎を宿すは知を司る星光の射手。限界まで引かれた弓と吐き出されたカートリッジが齎した魔力が、実態無き
鏃
(
やじり
)
を形作る。
2人の射手が生み出すは、この世の何より眩く燃ゆる幻の魔鳥。
「「
星 光 纏 い し 不 死 の 鳥
(
ル シ フ ェ リ エ ・ フ ェ ニ ッ ク ス
)
ッ!!」」
紅蓮の不死鳥が、戦場に顕現した。
途中再生した触手を文字通り灰に帰しながら邁進する炎の鳥はナハトの残骸に直撃し、煉獄の炎すら生ぬるいほどの熱量を以て爆ぜた。次々と身体から炎を吹きだし、パーツが溶解を始める。
地獄の窯
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