スーパーロボット大戦OG外伝
0520話
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「アクセルさんですか?」
イスルギ重工のヘリポートに量産型Wの操縦していた戦闘ヘリが着地すると、恐らく前もって連絡がいっていたのだろう。すぐに30代程のきっちりとしたスーツを着込んだ男がそう声を掛けてくる。
「ああ。詳しい話は聞いてるか?」
「はい。占拠されたベトナムの工場を解放して貰えるとか。レイディバード2機は既に用意してありますが、機体の方はどちらに?」
「すぐに持ってこさせる。それよりもレイディバードの発進準備はどうなっている?」
「整備や機体のチェック、補給といったものが必要ですので大体1時間程必要です」
「そうか。ならレイディバードの方に案内してくれ」
「はい。その……そちらの方々も、ですよね?」
恐る恐るといった様子で量産型Wへと視線を向ける男。
……まぁ、顔全体を機械で覆っているんだからそれも無理はないか。
「ああ。別に特に何がある訳でも無いから気にしなくてもいい。それよりもどこか休める場所はあるか? 俺以外のメンバーは休ませておきたい」
「あ、はい。えっと……ちょっと待ってて下さい。おい!」
男が叫ぶと、数人の部下らしき男達がやってくる。
この様子を見る限りだと、この男はそれなりにお偉いさんなんだろう。まぁ、社長であるミツコから直接指示が来たと考えればこの腰の低さも分からないではないが。
「それと、ミツ……いや、社長はいるのか?」
「いえ。今は伊豆基地の方に所用で……」
伊豆基地ね。となるとケネス辺りと何かやり合ってるのか?
「俺はちょっとレイディバードの方に機体を搬入してくるから、お前達は休憩しててくれ」
「分かった。これから忙しくなりそうだし、英気を養うとするよ」
ムウがそう言い、何やら怒っているイザークを引っ張ってイスルギ重工の社員に案内されて会社の中へと入っていく。
「何も無いと思うが、一応あいつらの護衛として付いていけ」
『了解』
声を揃えた量産型Wがその後に続き……
「で、何で残っているんだ?」
何故か俺の側に残っていたコーネリアへとそう尋ねる。
「特に理由はないが……アクセルと一緒にいたかっただけだ」
「そうか。コーネリアがそれでいいんなら好きにしろ。俺がお前を拒む事は有り得ないしな」
迎えの男から嫉妬混じりの視線を受けつつ、エレベーターを使って1階へと降りる。
……まぁ、コーネリアは鋭い目つきをしていてキツめではあるが、間違い無く最高クラスの美人だ。そんな美人にああいう台詞を言われる俺を羨ましく思うのは無理もないだろう。
「では、こちらへ」
そうして男に案内されてイスルギ重工に併設されている飛行場へと到着する。にしても、ヘリポートはともかく飛行場まで併設されているとか、さすが
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