スーパーロボット大戦OG外伝
0520話
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世界最大の兵器会社と言うべきか。
「……こうして見ると、私達の所とそう代わりはないのだな」
正確には私達の世界と言いたいのだろうが、案内人の男がいる為に誤魔化しているのだろう。
「まぁ、この辺はな。宇宙への打ち上げ施設とかその辺があればもっと変わってくるんだろうが。……さすがにイスルギ重工とは言っても会社の敷地内に打ち上げ施設なんて作るのは難しいだろうし」
男の案内に従い、そんな風に会話をしながら進んでいるとやがて滑走路の近くに待機している2機のレイディバードの姿が見えてくる。
「あの2機か?」
「はい。責任者を呼んできますのでちょっと待ってて下さい」
こうして見ると、既に整備の類は終えており残っているのは補給と最終チェックくらいか。なら今のうちに……
「コーネリア、俺は空間倉庫から機体を出しておくから責任者とやらの相手を頼む」
「ん? それは構わんが……いきなり9機も機体が現れれば向こうも怪しむのではないか?」
「その可能性もあるが、社長と繋がっている俺達に対して不用意な真似はしないだろうよ。もしそんな事が発覚すれば間違い無く色々と酷い目に遭わされるだろうしな」
何しろお仕置きで殺し屋を差し向けるような性格なのだ。しかもそれが自分達の上司であり最高責任者であるのなら、そんな人物を怒らせたいと思う者は少ないだろう。
あるいは余程の天の邪鬼ならその可能性もあるかもしれないが、先程の様子を見る限りではあの男はごく普通の人間に見えたしな。
「そうか。なら構わんぞ。私はここで待っているとしよう」
コーネリアの言葉を聞き、レイディバードの格納庫へと向かっていく。
まず片方に量産型Wの使用する量産型ゲシュペンストMk-U5機を空間倉庫から出し、もう片方にはエルアインスを3機にラピエサージュを1機。もちろんそれぞれの武装の類を出すのも忘れない。
空間倉庫から出すだけなので特に手間暇が掛かった訳でも無く、コーネリアの場所に戻ると俺達を出迎えた男と、ここの責任者らしきツナギを着た男がいた。
「アクセルさん、どうしたんですか?」
男の声に小さく肩を竦める。
「済まないがちょっと用事があってな。レイディバードに機体を積み込ませて貰ったぞ」
「……え? この短時間で、ですか? そもそも機体をどこから持ってきたんです?」
混乱してるように尋ねてくる男に、笑みを浮かべて小さく首を振る。
「悪いがその件については秘密だ。お前達の社長も知っているとだけは言っておくがな。だから妙な詮索はしない方が身の為だぞ?」
俺が何を言っているのか理解したのだろう。ビクリと身体を震わさせる男をそのままに、ツナギを着た男の方へと視線を向ける。
「それでレイディバードが出撃
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