第6章:女の決意・男の勘違い
第22話:崩落注意……特に身内ッス!
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(アッテムト鉱山)
ウルフSIDE
なんちゅーダンジョンだここは!? ガスは酷いし、坑道内は迷路状……マーニャさんとミネアさんが、道を憶えてたから無駄なく進めるけど……そう言えば俺はダンジョン内に入るの初めてだったんだよね。
以前来た時は、中には入らず村で治療に専念してたから。
その村も一変してたなぁ……
エスタークを掘り当てた事で、ガスの量も増えモンスターまでも凶暴化し、残ってた人々も半数が死亡したらしい。
少なくとも、以前に子供と母親だけは避難させといて良かったよ。
「それにしても……色んな意味で戦い辛いダンジョンですね」
ライアンさん・アリーナ姫と一緒に、前衛で敵と戦っているシン君が、先程俺が感じてた感想を口に出す。
このガスは厄介だ。
「でも何でモンスター達は、このガスを吸ってても平気で戦えるの?」
最近色っぽさが増してきたアリーナ姫が、ミニスカートをひらめかせ程良いパンチラを披露しながら敵を倒し、この状況の理不尽さを問いかける。
「このガスは魔界の瘴気ガスみたいなモノだからね。多分エスタークの所為で発生してるガスなんだと思うよ。だからモンスターには影響は無く……いや、むしろ凶暴化してるんじゃないかな?」
セクシーパンツに見とれ返答がワンテンポ遅れたが、俺が導き出した答えを披露する。
「でもボク……苦しいですよ。モンスターだったのに何でですか?」
「そりゃホイミンさんは、身も心も人間になったからですよ。しかもこのガスで凶暴化しないって事は、清い心の人間になったってことです」
「なるほど! わーい、ウルフさんありがとうございますぅ」
別に口説く気は無いのだが、美女が不安げにしてると優しい言葉をかけてしまう……
でも師匠に教え込まれた事だし、俺の所為じゃないよね。イケメンだからモテちゃうのはしょうがないよね。
でも、それを解ってくれないライアンさんが俺の事を睨んでくる。
“俺の女に手を出すんじゃねーぞ”的に睨んでくるよ。
大丈夫なのになぁ……これ以上はキャパオーバーだから、手を出したりしないのになぁ……
あぁそう言えば、アリーナ姫のパンチラを目で追ってたら、クリフトさんにも睨まれたなぁ……良いじゃん見るくらい!
男ってのは見れるパンチラには目が行ってしまうんだよ!
同じ男なら解ってもらえると思ったのだけど……
最近リュカさんにそう言う態度をしないのは、リュカさんは絶対に他人の女に手を出さないと理解したからだろう。
手を出す気なら3日もあれば目的を達成してる……逆に言えば、長時間一緒に行動をしてて手を出す気配がないのは、安全な事の証だと理解したんだろう。
では何で俺の事は警戒してるんだ?
俺なんかは、一緒に居たマーニャさんにもミネアさんにも手を出してないのに
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