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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第258話】
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……思っていたより好い人ですわね……」
改めて感心したのか、胸の前で両手を重ね、キラキラした眼差しで見つめるセシリア。
「ふふん、それほどでも……って、思っていたよりって何よ! 思っていたよりって!」
最初は好い人って言われて喜んだものの、【思っていたより】というのに引っ掛かり、少し怒った素振りを見せる鈴音。
そんな微笑ましい光景の中、シュニッツェルを食べ終えたラウラが――。
「私は日本の菓子が好きだな。 あれこそ風流というのだろう?」
前に聞いたが、ラウラは皆と一緒に行った抹茶カフェで食べた水菓子が気に入ったとかで、よく一人、またはセシリアや鈴音、シャルや美冬、未来を誘って食べに行ってるとか嬉しそうに語っていたな。
それと、それをドイツの仲間に言ったら羨ましがられたらしく、同時に生八つ橋を送ってほしいと要求されて早速注文してみたとか。
……昔はわだかまりがあったって言ってたが、今ではそんな事は水に流したのか、気にせずに色々相談をしてる辺りはラウラは大きく変わっただろう。
――俺のお陰だってラウラは言ったが……『変わったのはラウラ自身だ、俺はちょっとしたきっかけを与えただけ』……そう俺が返したのは記憶に新しい。
……少しくさい台詞だなと、今更ながら思う。
鈴音の奢りのトルファン風若鶏の唐揚げを箸で掴み、食べていくと水菓子に反応した篠ノ之が――。
「春は砂糖菓子、夏は水菓子とくれば秋は饅頭だな」
静かにいい放つと、ウンウンと頷く篠ノ之――それを見たラウラは、残りの冬が気になったらしく。
「ふむ。 ならば冬は何がオススメなのだ、篠ノ之?」
「ふっ……。 無論煎餅だ」
炬燵に入りながらの煎餅って訳ね。
まあ俺は蜜柑の方が好きだが……お菓子じゃないが。
――と、それまでのお菓子談義が中断する一夏の悩みが一夏自身の口で唐突に――。
「はぁ……。 それにしても何でパワーアップしたのに今日の美冬との模擬戦で負けるんだ……」
そんなため息と共に吐かれた言葉――。
まあ言わずもがな、原因は明白なのだがな、これが。
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