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インフィニット・ストラトスの世界に生まれて
恋スル☆舌下錠 その一
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と一夏に向かって言ってやった。
すると女子五人の視線は俺から離れ、今度は一夏へと移る。

「そんな大袈裟なことじゃないだろ? アーサー」

その一夏の言葉にいち早く反応したのはシャルロットだった。

「アーサーの言葉通りだと思うよ。一夏は隣に誰がいるのがいいのか真剣に選ぶべきだと思う」

これ以上、恋愛のいざこざに巻き込まれたくなかった俺は、心の中で一夏頑張れ! と声援を贈りながら、皆の前から去った。

食堂を後にした俺が向かった場所は、IS学園の中で女子の人口密度が比較的低い屋上で、転落避けの手すりに身体を預けつつ、そこから見える風景を眺めていた。
俺はここから見える風景が好きだった。
風景を眺めていると自分がISの世界にいるんだと感じることが出来る気がするからだ。
ここに来てからしばらくは、ここに俺がいるのは夢の中の出来事で、夢オチ的展開が待っているんじゃないかと思って朝起きる度に、ここがどこかと確認していたな。
山田先生の顔を見るたび安心したものだ。
そんな数ヶ月前のことを懐かしんでいると、

「あら、アーサーさん。あなたもここに居たんですの?」

と背後から声をかけられた。
その声から誰なのか予想はついたが、振り返って確認してみる。
そこに立っていたのは、やはりセシリアだった。

「セシリアが一人でいるなんて珍しいな。てっきり皆と食後のお茶を楽しんでるかと思っていたよ」

「いつも皆さんと一緒というわけではありませんわ。わたくしだって一人になりたい時もあります」

そう言ったセシリアの表情は曇っている様に見えた。

「何か悩み事か? 良かったら話してみなよ。それだけで楽になるかもしれないぞ」

俺は、但しと前置きをして続きを話し始める。

「一夏絡みのことは話してくれるなよ? 人の恋愛に首を突っ込むのは気乗りしない。馬に蹴られたくはないからな」

セシリアは歩み寄って来ると、俺の右側に立ち身体を手すりに預けると、ふっと息を吐く。

「そんな事ではありませんわ。それに……、アーサーさんに話したからといってどうにかなるような事ではありませんから」

セシリアは風景を眺めたまま、静かにそう答えた。

「なら仕方ないな」

俺はセシリアの均整のとれた横顔を眺めながら思い出す。
原作ではISの相性の問題で一夏に勝てないから、イギリス本国に実弾兵器を要求していたな。
それに一夏周りにいる女子との対戦成績をきにしていた。
それとビーム兵器の稼働率のことか。
理由はともかくとして、こんな顔をするのはセシリアには似合わん。
俺は屋上に来る前に買ってきた缶入りの清涼飲料水を飲
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