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インフィニット・ストラトスの世界に生まれて
恋スル☆舌下錠 その一
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現在対戦中のセシリアの操るブルーティアーズと俺のISはほぼ同型機と言っていい。
その両者が対戦すれば単純に操縦者の実力差がものをいうだろう。
セシリアがイギリス代表候補生ってのは伊達ではない。
俺よりも機体特性を解っているというだけではないだろう。
一夏周りにいる女子五人の中では実力がそれなりにしか見えないセシリアだが、こうやって対戦してみれば良く解る。
弱くはない、だろう。
俺が弱すぎるのかもしれないが、現に俺はこうして遊ばれている。
一夏はクラス代表を決めるためにセシリアと対戦し、その時にビット兵器やらミサイルを剣でぶった切っているが、今の俺だから解るがあれはISをまともに動かしたこともない素人が出来ることじゃないだろう。
流石は物語の主人公だと言わざるを得ない。
山田先生が凄いと感心するのも理解できる。

そう言えば、セシリアとこうして対戦していると、イギリスにいた頃を思い出すな。
彼女からISの指導を受けていた時、俺はロボアニメに出てくる様なビームの切り払いやらビームをビームで相殺なんてことをやりたくて試したことがあったが、冷静になって考えればあれをマネ出来るなんて考えるほうがどうかしている。
あの時の俺はISを動かせることでどうかしていたんだろうな。
ビームを装備したナイフで切り払おうとして、何度も空を斬った挙句、ビームの直撃をくらったり、ビームをビームで相殺しようとして失敗し攻撃をまともにくらったりしていた。
あの時、セシリアに何をしているのかと尋ねられた俺は、自分のやっていることをありのままに答えたんだが、それを聞いたセシリアは口をあんぐりと開けて呆れていたな。
まさに開いた口が塞がらないといった感じだった。
今はあんな無茶はやらかすことはないが、あの頃の俺は若かったな。
とは言っても、一年も前の話じゃないがな。
何てことを思い出していると、

「アーサーさん、何をぼーっとしていますの?」

セシリアの声が聞こえたかと思うと、俺の身体の中心を一条の光が突き抜けたような気がした。
俺のISのシールドエネルギーはゼロになり試合終了のアラームが鳴る。
またセシリアに負けたらしい。

授業が終わって織斑先生に呼び止められた俺はまだグラウンドに残っていた。
一人だけぽつんととり残されたグラウンドでこうなった理由を考えていたが、俺はその答えをすぐに知ることになった。

「もう、ダメダメです。ベインズくん」

頭を左右に振りつつ、こう言ったのは山田先生。

「これじゃあ安心してお嫁さんになれません」

これはまた衝撃的な告白だな。
実は山田先生には恋人がいたのか? 原作を思い出し
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