ターン28(裏) 愉快なトリックスターと人工生命
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ない、なんてったって今デュエルしてるのは最後のセブンスターズと本物の幽霊稲石さんなんだから。考えてみるとある意味無駄に豪華なメンツだ。
「さあて、自分も動くとしようかな?ゴーストリックの猫娘、召喚!」
ポン、と音を立てて活発そうな顔つきのゴスロリ風和服というなかなか新しいセンスの服を着た猫っ娘が人魂とともに召喚される。手で顔をこするしぐさなんか、まさに猫そのものである。
ゴーストリックの猫娘 攻400
「で、これも使おうっと。魔法カード、テラ・フォーミングを発動。効果でデッキのフィールド魔法1枚を手札に。うーん、今回はこれでいいかな。ゴーストリック・ミュージアムを加えてそのまま発動!」
フィールド魔法の演出によりいくつもの展示品が飾られた棚やら何やらがゴゴゴッとせりあがってきて、あっという間に謎の部屋が小規模な博物館のようになる。とはいえよく見ると飾ってあるものが馬に乗った首なし騎士の像や色白のヴァンパイアの肖像画など、いささか偏ってる気もするけども。
「はい、終わり。やっぱりやめた、ここは動かないでターンエンド」
「私のターン、ドロー。もう1体ホムンクルスを召喚する」
そっくり同じ顔、同じ体をした2体目のホムンクルス。そのホムンクルスに猫娘がいきなりとびかかり、そのままの勢いで押し倒して顔中を引っ掻き回す。
「猫娘の効果発動さ。フィールドにゴーストリック・モンスターがいる場合でレベル4以上のモンスターが召喚及び特殊召喚された時に、そのモンスターは裏側守備表示になる」
「ならば、破壊するだけのこと。最初からいるホムンクルスでゴーストリックの猫娘に攻撃!」
「冗談じゃない、そんな攻撃受けないよ。手札からゴーストリック・ランタンの効果発動、その攻撃を無効にしてランタンを裏守備で特殊召喚」
「カードを伏せる。これでターンエンドだ」
フード LP4000 手札:4
モンスター:錬金生物 ホムンクルス(攻)
???(錬金生物 ホムンクルス)
魔法・罠:次元の裂け目
1(伏せ)
稲石 LP4000 手札:3
モンスター:ゴーストリック・キョンシー(守)
ゴーストリックの猫娘(攻)
???(ゴーストリック・ランタン)
魔法・罠:1(伏せ)
場:ゴーストリック・ミュージアム
「ね、ねえ、ユーノ」
『………おう』
正直、こんなこと言うのは間違ってるとは思う。だけどこれまで見てきたセブンスターズの戦いと比較して、どうしてもひとつだけ言いたいことがあった。
「なんかこう、地味……だよね」
『………おう』
当然だけど、別に悪口ではない。ただ相手のフード男がなかなか仕掛けてこないうえに稲石さん自身も相手が動くま
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