第五十三話 空手部主将その十三
[8]前話 [2]次話
「だから朝まで修行をして鶏の心と共に休むのだ」
「それで夜になって、ですね」
「また修行ですね」
「そうだ、ではだ」
準備体操を終えた、そうしてだった。
「今から走る、そうしてだ」
「空手自体もですね」
「それもされるんですね」
二人もこのことはわかった、スポーツも武道もまずは走ることだ、基礎から総てをはじめるものであるからだ。
「じゃあ私達は」
「もう」
「帰る?」
「はい、これで」
「修行の邪魔になりますから」
だからだとだ、二人は帰るというのだ。
「またですね」
「それじゃあ」
「そうか、それではだ」
大田も二人の言葉に頷く、そして茉莉也もだった。
「じゃあ私もね」
「先輩もですね」
「今日は」
「ええ、お家に帰るわ」
彼女の家である神社にだというのだ。
「それで次はね」
「百鬼夜行ですね」
「あとコンビニですね」
「そう、どっちかに行くといいわ」
茉莉也はこう二人に勧めた。
「それじゃあね」
「はい、ではまた」
「お願いします」
二人は大田に別れの挨拶をしてから道場を後にした、茉莉也も二人と一緒に大田に挨拶をして道場を出た。そのうえで二人に挨拶をしてだった。
「また今度ね」
「宜しくお願いします」
「次の機会も」
「最後は絶対に辿り着けるからね」
茉莉也は微笑んで二人に泉のことを話す。
「それはもうすぐだから」
「はい、それじゃあ」
「あと少し」
「頑張るのよ」
こう二人に言うのだった、そうしてだった。
二人と茉莉也は今は別れた、そのうえでまた次の場所に行くことにするのだった。
第五十三話 完
2013・10・9
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ