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八条学園怪異譚
第五十三話 空手部主将その七
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てきた。
「久しいな」
「はい、こんばんは」
「うむ、こんばんは」 
 まずは声だけだった。 
 そしてその姿を現わしてきた、空手着に黒帯の角刈りの青年だ。背は高く身体つきは鍛えられたたくましいものだ。
 その姿を見てだ、愛実と聖花も挨拶をした。黒帯の幽霊も礼儀正しく挨拶を返してきた。
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