最深部
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
てみてはどうですか?」
「おう、なるほど!流石ラング…気が利くねぇ!では早速、レミーラ!」
折角ティミーが有耶無耶にしようとした話題だったのに、ラングストンが率先して面倒な状態に引き戻そうと試みる。
「どれどれ…美少女はどこかなぁ?」
リュカの魔法で照らし出された広い空間に向け、オルテガの美女を見逃さないウルトラ・アイがサーチする。
「ほう…随分と面白い魔法を使う者が居る…」
だが、そこに居たのは美少女とは程遠い、厳つい顔をした1体の魔物の姿だった。
「…………あれ?………美少女ゾーマちゃんは何処だ?」
「び、美少………ゴホン、何を訳の分からん事を言っている…ワシはゾーマ…大魔王ゾーマ様だ!」
調子を崩されながらも、どうにか自分のペースに持ち込もうとする大魔王ゾーマ。
「キサマらはワシを討伐する為に、ここまで来たつもりだろうが…それは違う!ここはキサマらが生贄として奉られる祭壇。素晴らしい生贄として、悲痛な叫びをあげてもらうおぞ!!」
ゾーマはリュカとオルテガにペースを乱されぬ様、些か早口で決め科白を言い終えると、まだ奥へと続く闇の中に姿を隠し、変わりに2体のモンスターをアルル達の前へ登場させた。
「ぐぅあぅぁあぁ…ゔぁ………」
1体のモンスターは大柄なドラゴンの様な姿のモンスターで、ほぼ全身は骨のみで構成されている。
しかし所々に腐った肉片がこびり付いており、何らかの大型モンスターのゾンビ状態の様だ。
「兄者…今少しの辛抱ですぞ!憎き勇者共に復讐してやるのです!」
一緒に現れたモンスターは、以前見た事があるモンスターで、アルル達が表の世界で倒した『魔王バラモス』とよく似ている。
「あれ?お前の事…どっかで見たことがあるような…誰だっけ?」
「え!?何リュカちん…あんな奴の事知ってんの…趣味悪!ナンパするなら可愛い娘を選ぼうよ…」
「しねーよ、あんなブスをナンパなんて!そうじゃなくて、何処かで見た記憶があんの!美女の事じゃ無いから、今一思いだせ無いんだよ…」
「ふ、ふざけるな!俺様はキサマらに倒された魔王バラモスの弟、バラモスブロス様だ!」
あまりにもふざけた会話をする2人の男に、顔を真っ赤にしてブチ切れる『バラモスブロス』…
「バラモスブスぅ〜?わざわざ言わなくても『ブス』なのは判ってるって」
「おいおいリュカちん…今コイツ、お前に押し倒された…って言ったぞ!力ずくは良くないな…しかも趣味が悪い!」
「だから違うって!あんなブスを押し倒「うるさ〜い!!」
性懲りもなくふざけたトークを続けるリュカとオルテガに、大声で怒声を浴びせるバラモスブロス。
「いい加減にしやがれ!俺様の名は『バラモスブロス』だ!バラモスブスじゃな〜い!…それから押し倒されたんじゃ無い…倒され殺された
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ