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鉄槌と清風
59部分:58:集う人々
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色々と話しをして、ツヴァイ改造とか言い出しそうになっていたらしい。



 そんなこんなで3日後、9月8日…この日は新人達の模擬戦だったのだが、厄日でもあったようだ。
 海上訓練スペースで整列している新人一同。
 その前に歩き出すのは、紫の髪をポニーテイルにした女性…シグナム。

 「さて、今日は私がお前たちの模擬戦の相手になろう…が、私一人では心もとないとおもってな、友人に応援を頼んだ」

 その言葉に、新人一同+1…ギンガも一緒だからだ…はきょとんとする、シグナムの後には、見慣れた隊長、副隊長…良彦、なのは、フェイト、ヴィータ…が見学している。
 誰が来るのか、と良彦も思っていると、聞きなれた声が。

 「お待たせしましたシグナム、不肖の身ながらお手伝いさせていただきます」

 そちらを見れば紫の髪をショートカットにし、いかにも修道女と言う格好をしたシスターシャッハ。

 「シスター、何やってんだあんた!」

 「友であるシグナムの頼みに参じました…皆さん始めまして、シャッハ・ヌエラです、今日はシグナムと共に模擬戦のお相手を勤めさせていただきます」

 その言葉を聴いた新人達は、口々に…陸戦AAAの、とか、近接戦闘ではシグナムさんと互角の、とか…驚きとある種の恐怖の感想を吐き出している、。

 「さて、では行こうか5対2の変則マッチだ」

 「えぇ、此方はいつでも」

 シグナムもシャッハもいつの間にかセットアップし、騎士甲冑へと姿を変えている。
 シグナムの手にはレヴァンティンが。
 シャッハの手にはヴィンデルシャフトが握られている。

 新人+1も一寸自棄気味にセットアップし、模擬戦に突入。
 舞台は廃墟セッティングで障害物なども多い場所で行われるようだった。

 フロントアタッカーであるスバル、同ポジションのギンガ、ウィングガードのエリオが、シグナムのシュランゲフォルム…蛇腹剣形態…を中距離で足止め。
 しているように見えるが本当は逆、足止めされているのはスバル、ギンガ、エリオだ。

 その足止めもそれほど長い時間ではなかった、だが…シャッハにそれで十分。
 障害物など関係ないとばかりに、移動魔法…旋迅疾駆…により足止めされる3人の横、廃墟の残骸を通り抜け高速で一瞬でセンターガードであるティアナへ接近。

 「烈風一迅!」

 鋭い一振りでノックアウト、それに驚き隙を見せたスバルが、シグナムから

 「飛竜一閃」

 炎を纏った蛇腹剣の一撃で、此方も一発K.O。
 自分達の陣形と動きを崩された残り3人も、次々と倒れて行く。

 結果として、新人+1はぼろぼろにされ、シグナムとシャッハは物足りないと言う顔で、良彦とヴィータ、なのはとフェイトを見ている。

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