暁 〜小説投稿サイト〜
ヘタリア大帝国
TURN124 アンドロメダ星域会戦その七
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 だからだ、エリザもだというのだ。
「それでどうしてここにいられないのかしら」
「では」
「今もですか」
「安心して、クイーン=ビクトリアは沈まないわ」
 決してだというのだ。
「例え何があってもね」
「では、ですね」
「この戦場でも」
「このまま戦うわ」
 自ら最前線に立ってだというのだ。
「そうするわ」
「わかりました、それでは」
「我々も共に」 
 彼等はエリザのエイリス王室の者としての、エイリス先代女王としての矜持を見た。それを見たならだった。
 彼等も奮い立たずにはいられなかった、エイリス軍の士気は激しい戦いの中でさらに燃え上がった。
 エイリス軍は誰も一歩も引かない、陣を一つずつ破られても。
 次の陣が前に出て枢軸軍と戦う、その繰り返し十二段の備えは伊達ではなかった。
 逆に枢軸軍に激しい攻撃を浴びせる、それを受けてだった。
 枢軸軍もダメージが深刻になってきた、それを見てハンガリー兄が言う。
「ううん、こっちのダメージもね」
「無視出来なくなってきましたね」
 リトアニアがハンガリー兄に応える。
「これは」
「うん、消耗戦になっているね」
「そうですね、予想はしていましたが」
「エイリス軍も退かないから」
「ですが今はです」
「このまま攻めるしかないね」
「はい、要塞衛星への攻撃もはじまっています」
 潜水艦艦隊のだ、だがそれでもだった。
 衛星もさるものでソナーを使って潜水艦艦隊に攻撃を浴びせる、こちらも膠着状態になってしまっている。
 両軍は互いに消耗し合うまさに殴り合いを展開していた。ハンガリー兄もリトアニアもその中にいて話すのだ。
「結局は最後に一隻でも残っていれば」
「こちらの勝ちになるね」
「はい、そうです」
 リトアニアは戦争のかなり原始的な決まりを言った。
「そういうことです」
「そういうものなんだ」
「ですからここは」
「このまま殴り合いを続けて」
「はい、一隻でも残りましょう」
 敵を全て倒してだというのだ。
「そうしましょう」
「強いね、リトアニアも」
 ハンガリー兄はリトアニアの言葉を聞いて述べた。
「一隻だけでも残ればいいって」
「いや、戦争はそういうものですよね」
 リロアニアはハンガリー兄の言葉に意外なことを言われて少し驚いたという顔で返した。
「やっぱり」
「それもそうかな」
「はい、ですから」
 それ故にとだ、また言うリトアニアだった。
「ここは粘って」
「最後までこのまま戦って」
「勝ちましょう」
 これしかなかった、今は。
 両軍はリトアニアの言葉通り正面から殴り合うばかりだった、そうして。
 両軍の艦艇の殆どがダメージを受けて動けなくなっていた、撃沈された艦も多い。 
 だが大和もクイーン
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ