TURN124 アンドロメダ星域会戦その三
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東郷も大和に乗り込んでいた、その艦橋で秋山に言う。
「じゃあな」
「はい、今からですね」
「全軍でアンドロメダに向かう」
「ケニア方面からも連絡がありました」
ここで秋山はそちらからの情報も入れた。
「今から出撃するとのことです」
「そうか、それではな」
「アンドロメダに同時に侵攻し」
そしてだというのだ。
「二方向からですね」
「分進合?だ、だがな」
「それでもですね」
「敵も援軍が来たらしいな」
「エリザ=ブリテン前女王が」
「名将だな」
「その進軍の後には何も残らないと言われるまでに」
それだけ強いというのだ、エルザが指揮する軍は。
「略奪暴行は一切許さず規律厳格にしてです」
「敵には果敢に戦い殲滅する」
だから後には何も残らないのだ、敵には降伏か死か。その二つしかないというのだ。
「そのエリザさんが来たか」
「ある意味セーラ女王以上の強敵です」
熟練のものがある、そこがまだ若いセーラとは違うというのだ。
「この戦いはかなり激しいものになりますね」
「伊達にエイリス最後の植民地の攻防だけはあるな」
「そうですね、本当に」
「エイリス本国の艦隊も来ているそうだな」
「はい、かなりの数が」
「エイリスの精鋭部隊もか」
「オフランスからイタリンを経由して大急ぎで来たとか」
エイリス軍も必死だ、それで来たというのだ。
「送られるだけの艦隊を」
「そうか、それではな」
「戦いますね」
「そして勝つ」
そうするというのだ。
「わかったな」
「はい、それでは」
「全軍出港だ」
東郷は命じた、そしてだった。
枢軸軍は北アフリカとケニアから出港しそのうえでアンドロメダに入った、アンドロメダでは既に全軍が展開していた。
堅固な要塞線と第六世代の艦艇で守りを固めている、その中心にはエリザが乗る戦艦クイーン=ビクトリアがあった。
そのビクトリアからだ、エリザは微笑みさえ浮かべて全軍に告げた。
「じゃあいいわね」
「はい、それでは」
「今より」
「堅苦しいことは言わないわ」
この辺りがセーラと違う、母娘であっても。
「勝つわよ」
「エリザ様と共に」
「何としても」
「エイリスはここぞという時に負けたことはないわ」
あえてこうも言ったエリザだった、とはいってもそのここぞという時が何時かは言っていない。
「トラファルガーでもワーテルローでもね」
「ジェットランドでもですね」
「そして先のバトルオブエイリスでも」
「そうよ、だからね」
今とは言わずにだ、それでだった。
エリザはエイリス軍を率い枢軸軍と対峙した、その枢軸軍はというと。
ケニア方面から来た軍からだ、レーティアの乗艦ビスマルクから東郷にモニターから連絡が来た。
「今到着
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