2:帰り道
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以下、解説です。
●ミストユニコーン
アインクラッドに十体のみ存在するとされている幻のレアモンスター。霧が立ち込める不思議な鬣を生やし、一本の角を持つ純白の神秘的な仔馬。
レアモンスターと称される割には戦闘力も体力も低めで、敵を察知し次第逃げ出す非アクティブモンスターだが、討伐した際の獲得経験値は莫大で、ドロップした素材もオーダーメイド等の強力な武具の素材に重宝される為、当然高額で取引される。ただ、特殊技能として一日に一度、霧を纏って『他のエリアや階層にワープして逃走する』能力を持っている為、討伐以前に発見が困難で、二年かけて九体までは討伐報告があったものの、最後の一体は見つかっていなかった。現在の最前線以上の未到達層階にワープしたのではないかと思われていた頃、ようやく五十二層の過疎地域にて発見されたという噂が発生して物語に突入する。
●死神事件
ミストユニコーン発見の噂からほぼ同時期に噂されている事件。ユニコーン、死神共に第一発見者はクラインと縁のあるギルドパーティー。ユニコーンを発見した直後に、黒いマントに恐ろしい程に長大な鎌を手にした……まるで死神のようなプレイヤーからいきなり強襲された。また、見た事も無いほどの激しいステータス上昇エフェクトを迸らせながら、HPバーまでもが見る見るうちに右端まで全回復するという普通では考えられない謎のスキルを使う。不可解な点が多いが、話を聞いたプレイヤー達は『ミストユニコーンの莫大な恩恵を独占しようと企む、もう習得者が居ない筈だったエクストラスキル《大鎌》を使うオレンジプレイヤー(犯罪者)』と断定。その大鎌使いはその風貌から、そのまま《死神》と呼称され、行動の危険性から《笑う棺桶》との関連性も考えられ、早急に対処が望まれている。
●エクストラスキル「大鎌」
サイズとも呼ばれる巨大な鎌のエクストラスキル。
ユニークスキル《二刀流》《神聖剣》を除き、その他のエクストラスキルは習得者が各十人以上は居るとされているが、中でもこの大鎌は最も習得者が少なく、今では絶滅種とさえ言われている。原因は幾つかあり、
1・習得条件として、「槍」「斧」「両手棍」など、複数の棒系両手武器スキルをある程度マスターしていること。
2・防御力に特化したタンク(壁役)ステータスでなく、盾を装備していないこと。
3・スキルの検証をしていた全ての習得者は修練中、謎の死を遂げた。
以上のことから「スキルに致命的なバグがあるのではないか」「呪われている」と一時騒ぎになり、それから習得しようとする者が出てくることは無くなった。普通ならば羨望の的であるエクストラスキルだが、唯一忌み嫌われた存在となる異常事態になっている。
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