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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
覚悟
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ゥーエはそのまま闇に溶けるように消えていった。
残された聖は唇をかみながら悔しげに毒づいた。
「……ちくしょう……!!」
〈聖様……〉
安綱の心配そうな言葉も今の聖には届いていなかった。
全てが終結したのは夜が明けてからだった。ギンガも攫われ、スバルも重傷を負い、そしてヴィヴィオが攫われた。不幸中の幸いは六課のスタッフに死亡者が出なかったことだろう。ヴァイスも負傷はしていたが命に別状はないとのことだ。
しかし、六課の隊舎は焼け焦げ崩落していた。すぐの復旧は不可能だろう。そのボロボロになった六課の一角で聖は一つのぬいぐるみを見つけた。
それはヴィヴィオが肌身離さず持っていたお気に入りのウサギのぬいぐるみだった。煤に汚れていたそれを聖は拾い上げると、煤を払うとそれを見ながら聖は悔しげに歯噛みをする。
同時に彼の目尻からは涙が流れ始め、聖はその場に膝を付き床に拳をたたきつける。
「クソッタレが……っ!! 俺が……俺がもっと早くに気付いておけばっ!! ヴィヴィオもギンガも……!」
するとそこへ、フェイトとなのはがやって来た。二人は慟哭する聖の姿を見て彼に寄り添い、彼を後ろから抱いた。
「聖くん……一人で苦しまないで。私たちもいるから」
「うん。ヴィヴィオは必ず助け出そう。私たちで」
二人の励ましの言葉に聖は小さく頷いた。聖は流れ出ていた涙を拭うと、二人の顔を見やる。二人は泣いていた。大粒の涙をこぼし、目を真っ赤にし声を殺して泣いていた。それを見た聖は、
……俺はなんて情けねぇ野郎だ。男の俺が涙こぼしてどうするよ。しっかりしやがれ!
心の中で自らを奮い立たせながら、聖は二人に向き直り、二人の頭を胸に抱きこんだ。
「ごめんな、情けねぇところ見せちまった。……ヴィヴィオを助けよう。皆で」
聖の言葉に、二人はそれぞれ答えると、ついに胸に溜め込んでいたものが声とともに吐き出された。
二人が声を出して泣くのを聖は優しく受け止めた。
その日の深夜。聖はスバルたちが入院している病院の屋上に立っていた。
「なぁ安綱よ、もう言うしかねぇよな」
〈そうですね。……今回の損害は私たちにも非があります。黙っていたのが裏目に出てしまいましたね〉
「あぁ。……本当に最低のバカヤローだな俺は」
夜天に浮かぶ月を眺めながら聖は自嘲するように呟いた。
〈それを言うなら私もですよ〉
「……別にお前は悪かねーよ。俺が未熟すぎたんだ」
〈まぁ過ぎたことを気にしても何も変える事は出来ません。あと、もし皆に聖様のことを言うのであれば、もう少し待った方がいいでしょう。スバル様もあと少しで退院ですし、皆
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