第十九話 S級対決
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逆三角形の光を作り、波動を切り裂いた。
エ「天輪・繚乱の剣ッ!!」
銀色に光り輝く無数の剣がジョナイトに向かって放たれる。ジョナイトは二本の剣から自分の背丈と同じくらいの黒光りする盾を換装すると、剣から身を守った。剣は全て、黒光りする盾に突き刺さっている。
ジョ「流石妖精の尻尾最強の女魔道士、妖精女王のエルザ。この俺と互角に戦えるとはな。」
ジョナイトが右口角だけを上げて微笑む。私は「ふっ。」と小さく笑う。
エ「「互角」だと?貴様は大きな勘違いをしているぞ。」
ジョ「何ッ!?」
私の言葉にジョナイトは目を見開いた。その時、ジョナイトの盾にバキッ!と音を立ててヒビが入った。
ジョ「なっ!?」
エ「私の剣の威力は、そんな盾一つでは防ぎきれない。盾に突き刺さってはいるが、剣の威力はまだ半分も失われていない。そんな盾など、粉々に砕いてしまう。」
私が言っている間にも、盾はバキッ!バキバキッ!と音を立てて次々にヒビが入っていく。そして・・・
バキィンッ!!
ジョ「グアァッ!」
ジョナイトの盾が粉々に崩れ、まだ威力を失っていない剣たちは無防備のジョナイトを攻撃した。
エ「これで分かっただろ?貴様と私・・・いや、『闇』と『光』の格の違いが。」
傷だらけになったジョナイトに私は語り掛ける。が、ジョナイトは不敵に小さく微笑んだ。
エ「何が可笑しい?」
ジョ「いや、妖精女王という異名があるから、大した魔道士だと思ったんだが・・・どうやらそれは、俺の大きな勘違いだったみたいだ。」
エ「何だとっ!?」
ジョ「赤面の吸血鬼を討伐しに来たのが運の尽きだったな。赤面の吸血鬼のS級魔道士の真の強さ・・・思い知らせてやるぜっ!!」
ジョナイトの右手には自分の背丈の二倍はある巨大な槍。左手には自分の背丈の三倍はある巨大な斧が握られていた。
ジョ「俺の最終形態、死の槍と地獄の斧だ。この二つの武器で、俺は今までに数え切れねぇくらいの人間を暗殺してきた。」
エ「・・・貴様は、人の命を奪うのが、そんなに楽しいのか・・・・?」
ジョ「あぁ。人の『死』と『鮮血』を見る事より楽しい事を無い。」
その時、私の中で何かがブチッ!と引き千切られた。
ジョ「今、あんたの命も死の槍と地獄の斧ですぐに奪ってやる。妖精女王の命は、この俺がも・・・」
エ「ふざけるなああああああああああああああああああああっ!!!」
ジョ「グォハッ!」
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