暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
幻想曲
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ラクサスはパレードに背を向けた。

「!」

そして、気づく。
ラクサスは振り返り、パレードのフロートに目を向けた。
そこには変わらず、マカロフがいる。







―――――――天を指さした、マカロフが。







否、マカロフだけではない。







氷の城をバックに立つ、グレイとジュビアが。







お揃いの服を着た、ルーシィとレビィ、ビスカが。







鎧を纏ったエルザが。








剣を展開させたままのクロスが。







エウリアレーとセルリヒュールを定位置へと戻したスバルとヒルダが。







ルナティックロアと融合した状態のサルディアが。







フィレーシアンを背負ったライアーが。







近くのフロートに降り立ったルーが。







銀髪を後ろで1本の三つ編みにした少女へと姿を変えたヴィーテルシアが。








紅蓮の衣装を着て、頭に銀の飾りをしたティアが。







ストライプのベストを着たハッピーが。







全身に包帯を巻いたナツが。









――――――――パレードに参加している魔導士全員が、同じポーズを取っていた。


「じーじ・・・」

そのポーズの意味を誰よりも理解しているラクサスの目から、涙が溢れた。






たとえ姿が見えなくとも




たとえ遠く離れていようと




ワシはいつでも、お前を見てる




お前をずっと・・・




――――――見守っている







「ああ、ありがとな」

マカロフとギルドメンバー達の想い。
それを胸に、ラクサスは旅立っていった。













岩で造られた城のような建物があった。

「カラスぅ〜、お前は何故にそんなに美しい」

バルコニーに止まっているカラスに、1人の男が近づく。
その男は黒髪で、顎近くを覆う髭を揺らした。

「あ?そりゃ嫌われモンだからってよォ?よしよしぃ」

そう言いながら、男は止まっていた2羽のうち1羽を捕まえる。
その瞬間、そのカラスは一瞬にして紙のような姿へと変わり果てた。

「美しいものは儚い命だ。ぶはは」

ヒラヒラと、カラスだった紙は落ちる。

「なァ、ガジルちゃんにシュランちゃん」

男が振り返った先にいたのは、ガジルとシュラン。
ガジルの方も怪
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