幻想曲
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ラクサスはパレードに背を向けた。
「!」
そして、気づく。
ラクサスは振り返り、パレードのフロートに目を向けた。
そこには変わらず、マカロフがいる。
―――――――天を指さした、マカロフが。
否、マカロフだけではない。
氷の城をバックに立つ、グレイとジュビアが。
お揃いの服を着た、ルーシィとレビィ、ビスカが。
鎧を纏ったエルザが。
剣を展開させたままのクロスが。
エウリアレーとセルリヒュールを定位置へと戻したスバルとヒルダが。
ルナティックロアと融合した状態のサルディアが。
フィレーシアンを背負ったライアーが。
近くのフロートに降り立ったルーが。
銀髪を後ろで1本の三つ編みにした少女へと姿を変えたヴィーテルシアが。
紅蓮の衣装を着て、頭に銀の飾りをしたティアが。
ストライプのベストを着たハッピーが。
全身に包帯を巻いたナツが。
――――――――パレードに参加している魔導士全員が、同じポーズを取っていた。
「じーじ・・・」
そのポーズの意味を誰よりも理解しているラクサスの目から、涙が溢れた。
たとえ姿が見えなくとも
たとえ遠く離れていようと
ワシはいつでも、お前を見てる
お前をずっと・・・
――――――見守っている
「ああ、ありがとな」
マカロフとギルドメンバー達の想い。
それを胸に、ラクサスは旅立っていった。
岩で造られた城のような建物があった。
「カラスぅ〜、お前は何故にそんなに美しい」
バルコニーに止まっているカラスに、1人の男が近づく。
その男は黒髪で、顎近くを覆う髭を揺らした。
「あ?そりゃ嫌われモンだからってよォ?よしよしぃ」
そう言いながら、男は止まっていた2羽のうち1羽を捕まえる。
その瞬間、そのカラスは一瞬にして紙のような姿へと変わり果てた。
「美しいものは儚い命だ。ぶはは」
ヒラヒラと、カラスだった紙は落ちる。
「なァ、ガジルちゃんにシュランちゃん」
男が振り返った先にいたのは、ガジルとシュラン。
ガジルの方も怪
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ