58限目 僕と留守番と忍び寄る影
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明久の不純異性行為の調査を全て終了した。
「あのう、もう良いんじゃないかな?」
「そうねぇ、アキ兄の家は全部調べたからもういいかな」
それを聞くなり明久は「よかった」と安心したようで深いため息をついた
「生きた心地がしなかったよ」
「そんなに探られちゃ嫌なことでもあるの?」
「うぐっっ。だ、大丈夫です」
優衣は暫く明久の顔を疑い深く見つめていたが
「アキ兄、お腹すいた」
「え?ああ、もうこんな時間か」
気がつくと時間は一時を過ぎていた
「でも、昨日残飯処理して冷蔵庫に何もないんだよね」
「じゃあどっかでたべようよ」
「それはダメだ」
外に出たら誰かに見られる可能性がある。そんなことがあったら大変なことになる
「じゃあスーパーで材料買って作ろうよ」
「それが一番だね」
こうして明久は周りの視線を気にしながら優衣と二人で近くのスーパーにたどり着いた
「アキ兄。何にする?」
「僕は何でもいいよ。食べたいの買ってよ」
「うーん。アキ兄は何が一番得意なの?」
「えーっとパエリアかな?」
「それにするーーー」
こうして優衣はケータイでパエリアの材料を調べながら籠の中にじゃんじゃん入れだした。もちろん全て明久の自腹である
「合計19205円となります」
結局優衣は明久の事を考え今月の食料も兼ねて一緒に買った
「お菓子買ってないのに、、、」
「そんな無駄使いだめだよ」
そして買い物を終え、両手に一杯の買い物袋を持ってスーパーを後にしようとする2人を見ていた1人の人がいた
「あいつの幸せは俺が許さねぇ」
ピポパピポパ
「ああ、俺だが、実はな、、、」
地獄に落ちるがいい、明久
「どうしよう、アキ兄」
「どうしよう」
帰ろうとすると外は大雨が降っていた。
「僕が買い物袋もつから優衣は走って帰ってて」
「いいの?それじゃあアキ兄が」
「大丈夫だよ。風邪を引くほど体は弱くないから」
そして2人は雨の中走って家に一直線で走って帰った
「お風呂先入っていいよ」
家に着き次第明久はお風呂を入れていた。
「アキ兄は?いいの?」
「僕はタオルでいいよ。入ってる間にご飯作ってるから」
「そ、そう?じゃあ入ってくるね」
「さあて作ろうかな」
そして明久は買ってきた材料でパエリアを作り始めた
「アキ兄、タオルどこ?」
「横にあるよ」
「ありがと」
ちょっと待てーーー。え?今の状況はなんなの?おおお落ち着け
「下手したら犯罪者だ。落ち着いて落ち着いて」
などと必死で落ち着いている間、静かな家に呼び鈴が鳴った
「はーい」
誰だろ、姫路さんと美波と秀吉は勉強で忙しいだろうし。と思いながら明久は扉を開けた
「こんにちは明久君」
「ひ、姫路さん?どうしたの?」
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