暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0519話
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したとばかりに画面に姿を現すミツコ。

『実は、現在地球では世界各国に修羅と名乗る者達が転移しては暴れているのですが……』

 ふむ、やっぱりそっちに関してか。

「その話の進め方だと、イスルギ重工の関係施設が襲われたとかか?」
『……ええ。実はベトナムにある我が社の工場がその修羅達に占拠されてしまったらしいのです』
「ベトナムにある工場? 何でまたそんな場所に?」
『人件費が安いのが大きな理由ですわね』
「……なるほど。で、工場と言うからには何かを作ってるんだろうが。もしかしてAMとかか?」

 例えリオンだったりしても修羅達に奪われると厄介な事に……なる、か? そもそも上級修羅以外の通常の修羅である雑魚達は殆どがいわゆる世紀末的なアレだ。自分自身の覇気、いわゆる生命力を使って動かす修羅神ならともかく、ある程度複雑な手順を必要とするAMの類を動かせるかどうかと言われれば……ちょっと疑問だろう。
 だが、そんな俺の心配は次の瞬間には消え去る。

『いえ、その工場で作られているのは兵器の類ではありません。アクセルから譲られたストライクダガー。そこから得られた技術により新型のバッテリーを製造しようと準備をしていた所です』
「……準備をしていた? となると」
『ええ。まだ工場は稼働していませんし職員達もいませんでした』
「なら何でそんな場所を占拠するんだ?」
『さぁ? それを私に聞かれてもちょっと分かりませんが……知っての通り、バッテリーに関してはPTやAMに使えなくても民需品には十分使えるものです。ですので、それなりに機密度が高い工場でもありますし、出来れば連邦軍に出て来て欲しくはないのです。かと言って、イスルギ重工の警備会社や実働部隊に関してはこの騒動で迂闊に動かす訳にいきませんし』
「なるほど。それで自由に動けるだろうこっちに連絡をしてきたか」
『そうなります。もちろん代価は用意してありますわ』

 ニコリとした笑みを浮かべるミツコ。だが、代価? 代価ねぇ。
 基本的にホワイトスターでは元素変換装置の『キブツ』がある為に通常の物質に困るような事はない。ちなみに『通常の』と強調したのは、その世界特有の物質――ギアス世界のサクラダイトやOGs世界のトロニウム等――は合成出来ないからだ。それ故にシャドウミラーが物資で困るという事は無いし、かと言って俺達が欲している未知の技術にしても現在のイスルギ重工が揃えられるような技術は既にこっちが持っている。そうなると……物質は作れても組み立てるのに手間の掛かるPTやAMといった所か?
 まぁ、パイロットの数に比べて指揮官機が足りないのは事実だし。どんな機体を報酬として寄こすつもりなのかは知らないが、イスルギ重工に貸しを作っておいて損はないか。
 それに……もしその工場を占拠
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