第12話 東京武偵校へ。
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んか気にしてない。―――俺はさ、お前の傍にいられるだけでいいんだよ」
「ふぇ!?」
「なんてたって俺は、世界でたった一人の、お前のパートナーだからな」
「〜〜〜〜〜っっ!!(真っ赤)」
* * *
というやり取りがあった。
(今思ってもバカなんじゃないか俺?)
カッコつけたいお年頃であったクルトにとっては、封印したい過去の一つだ。
が、あの一件からアリアとの距離が30cm程縮まったような気がする。いや、確実に縮まった。
最近ではアリアのクチナシの香りにドキリとさせられる事も少なくない。
(もしかして俺って…)
クルトは前を歩くアリアを見る。
武偵校の制服に身を包んでいる。ミニスカートから伸びる健康的な足は、少女感凄まじい。そして何より特徴的なピンク髪のツインテールは、まるでアニメのヒロインかのようだ。
けどアリアは―――。
―――見た目が完全に小学生だった。
どこからどう見ても、とんでもなく可愛い―――小学生だった。
(もしかして俺って―――ロリコン…なのだろうか)
内心で呟き、その言葉の示す危うさにぶんぶん頭を振る。
そしてもう一度アリアの後ろ姿を見る。
(…小学生だ…)
母親が日本人な為、西洋人によくある、「実年齢よりもずっと大人っぽいね現状」が欠片も起こっていないのだ。
(ド田舎に転校してきたどこぞの小学五年生の女の子の方が遥かに発育が良いという現実…)
その小学五年生はアニメの中の女の子なので比較対象としては大いに間違っているが、アリアも突き詰めれば似たような存在なので、結果負けているのだろう。
「さっきからなにジロジロ見てんのよ?」
気付かれていた。
クルトは自分がもしかしたら変態なのではないかという事を気にし過ぎたが故にバレバレな視線をアリアに向けていたらしい。
「い、いやぁ…そ、その…」
「なによ?」
「ア、アリア、お前って可愛いなぁ…と、お、思って…さ…」
だからクルトは咄嗟に言い訳染みた本音を口走った。
「…………………………」
クルトの言葉の意味を暫く理解出来なかったアリアだったが、その言葉を理解した途端、かあぁぁっ、という音が聞こえてきそうな勢いで顔を、いや、全身を真っ赤にした。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっ!!?」
―――ジャキッ!
そして太ももにくくりつけたホルスターから取り出したのは。アリアの愛銃であるコルト・ガバメント二丁。
「おいバカ待てお前!ここは学校だぞ!?」
「う〜〜〜うるさいうるさいうるさーいッ!!風穴よ風穴ッ!!」
「ちょ、ま、待て待て待て!学校の壁
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