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インフィニット・ストラトスの世界にうまれて
恋スル☆舌下錠 その一
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てみても、そんな表現はなかったと思ったが。
まあ山田先生だっていい年をした大人なんだ、恋人の一人や二人位いてもおかしくはない。
これは喜ぶべき事で、祝うべき事柄だろう。
だがなぜか俺の心の中に、違和感みたいな物を感じていた。
これはきっと今まで通りにとはいかなくなるという寂しさからくる物なのかもしれない。

「さっきのセシリアとの戦闘訓練を見たが、まったくもって酷すぎるな。お前が何を手本にしているのか知らんが、あんな動き方では話にならん。このままではIS学園最弱の称号をくれてやらねばならなくなる。そこでだ――」

織斑先生は一旦話を切り咳払いをする。
そんなに酷かったのか? 俺は。

「放課後補習を受けろ。山田先生がわざわざ時間を作って、手取り、足取り、腰取り教えてくれるそうだ」

見れば、にっこり笑顔の山田先生がコクコクと頭を縦に降った後、私に任せておけとばかりに自分の胸をポンと叩いている。

「えっと、織斑先生。もう一度誰が補習をしてくれるのか言ってくれますか?」

「何度も言わすな。山田先生だ。何だ、不満か? まあ、私でもいいが、やる気を出させるにはお前の大好きな山田先生の方がいいと思ったんだが、お前がとうしてもというのなら私でもいいぞ?」

織斑先生の言葉を聞いた俺は、手を顎に当て思案する。
リアルチート人間。
生身でISとやり合えるような人外である織斑先生に補習を受ける事になれば俺の成長も早いかもしれない。
だがしかし、補習という名の生き地獄が待っているのは明白だ。
ならここは、素直に山田先生の補習を受けるのが正解だろう。

「山田先生でお願いします」

こうして俺は山田先生の補習を受ける事になった。

アリーナにあるロッカールームで着替えを終えた俺が向かったのは食堂だ。
時間が昼時ということもあって昼飯を喰うためだ。
食堂に到着した俺はサバ味噌煮定食を注文し、数分待ってようやくトレイに乗せられ出てきた今日の昼飯を受け取ると、それを両手で持ったまま辺りを見回す。
そして一夏含めたいつものメンバー、箒、鈴、セシリア、シャルロットとラウラの六人が一塊になっている場所を見つけると、そこに近づき挨拶を交わし近くの席に座る。
席に着いてまず聞こえてきたのはこんな会話だった。

「これであたしの二連勝ね。ほれほれ、なんか奢りなさい」

何てことを一夏は鈴に言われていた。
一夏の顔には悔しさが滲んでいるように見える。
そんな一夏が選んだ昼飯は俺と同じメニューのようだ。
ラウラは自分の仔牛のヒレカツを切り分け、シャルロットにお裾分けしている。
一夏の話では、シャルロットとラウラは部屋が同室
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