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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第256話】
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から俺が頭を突っ込まない限りは先ずは――。


「ヒルトさん? 列が進みましてよ?」

「うっ? わ、悪いなセシリア。 ちょっと考え事しててな」


 既に料理を受け取っていたセシリアの指摘に、慌てて進む俺に――。


「うふふ。 何を考えてたのかしら?」

「……それは秘密だ」


 流石に言えん、セシリアのスカートの中に頭を突っ込むとか考えていた事など。

 そんな俺を、楽しそうな表情で見つめながら。


「うふふ。 ではわたくしも先に席に座ってますわね?」

「おぅ。 また後でな」


 そう言ってセシリアは笑顔で応えると、ゆっくりとした足取りでシャルやラウラの座る席に移動した。


「ん。 アタシも先に座ってるからね? 唐揚げも運んであげるから」

「悪いな鈴音。 ……ありがとう」

「……〜〜〜〜っ」


 何故かふいっと顔を背けられ、出された食事をトレイに乗せて運んでいく鈴音。

 よくわからないな、最近のあいつ……。

 受け取った量が量だけに、両手全てに器用に料理を乗せたトレイを持つ――。


「うわぁ……。 いつもながらお兄ちゃん、いっぱい食べるね?」

「でも、これだけあっても全部ぺろりだから作りがいはあるよね」


 料理を受け取った美冬と未来がやって来て、互いに顔を見合わせながらそう言い、俺は――。


「仕方ないだろ。 食わなきゃもたないんだから。 全部エネルギーに変わるんだし」


 そう言って器用に人を避けつつ、皆が座っている大きな円形テーブルへと向かうと――。


「わっ! ……ヒルトって、食いしん坊さんだね?」

「む? 別に食いしん坊って訳じゃないぞシャル?」


 空いたスペースに料理を並べていきながら返答すると、シャルは――。


「も、もしかして……怒った?」

「へ? ……食いしん坊って言われたぐらいで怒る俺じゃないさ」


 ニッといつもの笑顔で応えると、安心したように一息つくシャル。

 遅れて美冬と未来も席に着席すると――。


「おっす。 俺と箒も同席していいか?」

「…………」

「ん? 一夏に篠ノ之か」


 やって来た一夏と篠ノ之は、頼んだ料理をトレイに乗せたまま立っていた。

 篠ノ之に関しては視線を明後日の方向に向けてるのが気になるものの――。


「おぅ。 構わないぞ? 別に断る理由も無いしな」

「だね。 皆は?」


 美冬が代表して皆に聞くと――。


「わたくしは構いませんわよ?」


 そう言ってセシリアは、料理を置けるスペースを空け始めた。


「アタシも良いわよ? てか一夏と食べる
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