プールと水風呂は同義語でよかろうッ!
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ましょう」
こちらは完全にスルーである。
で、
「じゃあ、順番は明様、宏助君、真、私の順でいいですね」
「よりによって最初なんて・・・・・」
明の顔の青ざめ度が当社比3倍になるが、麗は引かない。
「さぁ、早く滑りましょうよ!」
「うううううう」
渋る明が一歩後退したとき、
「アッ!」
なんと明が思い切り滑った。まぁ、濡れたこの場所ではありがちなことだが・・・
「はい」
こんなトラブルの為に俺がいる。滑った明の手をしっかり握るが、
「あ」
なんと後ろから思い切り真が俺を押す。
「・・・・えええええええ」
正確には、真が明を一瞬遅れて後ろから引きとめようとして、宏助を突き飛ばしてしまったのだが、
「てめぇは何してくれてんだこらぁッ!」
そんなのは勿論関係なく、宏助は思い切り真の腕を掴む。
宏助の身体は掴んだ明ごと、既に後ろに倒れこみそうだった。
その後ろがウォータースライダーというのは言うまでもなく、既に明の片足は水に浸かってる。
「おい!お前もなんだよっ」
真も腕を遠慮なくつかまれ、支えが欲しいと周りの掴みやすそうなものを掴む。
ギュッ
「・・・・??」
「・・・・なに晒してんのよッ!」
掴んだのは麗の胸だったが。
「ぐわあああッ!」
麗に怒って突き飛ばされ、結局後ろに倒れこむ真。
急いで麗が支えようとするが、
「あ」
今度はもうこれ以上にないほどスライダーの激流の中で脚を止めていた明が限界を迎え、
ずるっ
「「「「うわあああああ」」」」
四人仲良く滑る羽目になった。
立ちながら滑る羽目になり、ものの数秒で落下しそうになる明を宏助が抱いて支えるが、そのまま抱きかかえるような姿勢になって滑
る羽目に陥った。
「・・・・・真、覚えてなさいよ」
「・・・・・」
同じく真も麗を抱きかかえていたが。
そんな訳で二組が抱き合ったまま、スライダーを滑り出す。
宏助的にはほぼ限界に近い密着度で、完全にアウトだった。
「宏助さん・・・?」
「今上目遣いとかマジでやめてくださいもう俺限界突破しちゃいますどうぞ?」
「あ、いやっ。それならいいんですけど。少し気を張り詰めすぎじゃないかと思って」
「・・・・・」
こんな状態でいたわられても困る、非常に困る。
「だって、別に今から気を張ってもどうにかなる問題じゃないでしょう?
でも宏助くんの顔はずっと厳しいままです」
「・・・・」
やっぱり困った。状態もそうだが、返しに困る。
困っている宏助に、
「私はいつもの宏助くんがいいです」
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