エピローグ 夢への誘い
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
が滅びの魔力で攻撃しても、効果は見られない。それならばと、接近戦をしても返り討ちにされる。
全く勝ち目が見えないのだ。
「弱い」
そんな四人にたった一言、口に出す。
「ちくしょうが、強すぎんだろコイツ」
「勝ち目が見えませんね。困りました」
そんな話し合いも、長くは続けられなかった。アンフィスバエナの攻撃に四方に散ることで避け、戦闘を再開した。
一方グレモリー眷属の方も、たった一人の人間に対して苦戦を強いられていた。
「どうした? 悪魔はそんなものか?」
それに言葉を返す余裕も無い。曹操の持っている槍を悪魔の本能が危険だと告げている。
『黄昏の聖槍』
かつてイエス・キリストを貫いたとされる『聖遺物』が元となっているらしい、神滅具の一つだ。並の悪魔ならば、この槍が放つ光だけで滅んでしまうほどの強さを持つ、最強の神滅具とされている。
「クソっ! 部長ッ!」
「イッセー、大丈夫よ」
意志を高めあうグレモリー眷属に、アンフィスバエナと同じ台詞を告げる。
「弱いな。思わず殺してしまいそうだ」
「ッ!」
悔しいが、反論は出来ない。守りに手一杯で攻撃が出来ない。さらに、少しずつ傷も目立ってきた。それに相手はおそらく本気ではないだろう。
「それでも――ッ」
全員で頷きあい、攻撃を仕掛けようと意気込んだ瞬間だった。
今まで感じていた、朧の固有結界『アジ・フロイライン』の力が消えたのだ。ちょうど、グレートレッドが朧を夢へといざなった頃の事だった。
「…………潮時か。ここは引くとしよう」
「ッ! 待ちなさい」
それに聞く耳を持たずに、曹操はいつの間にか隣に居たアンフィスバエナと共に、霧に飲まれて消えていった。
誰がどうみても惨敗だった。全員の雰囲気が暗くよどんだものになる。そんな中、一誠がリアスの近くに寄っていく。
「部長、俺強くなりますッ! 部長のこと護れるように、俺は最強の兵士になりますからッ!」
それに目を見開き、そして笑顔で頷くリアス。
「えぇ。絶対に強くなるわよ、イッセー」
□□□□□◆◆◆◆◆□□□□□
「起きてよッ! 朧ッ! ねぇ、朧ッ!」
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ