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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第二章『凰鈴音』
第三十三話『颯(はやて)』
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が、会話の内容がくだらな過ぎて、まったく締まらない。
観客席の方も、先ほどから微妙な雰囲気のままざわついている。
Aモニタールームの一同などは、間抜けな顔でモニターを注視するばかりだ。
しかしそんな雰囲気に反して、
〔あったね、そんなこと〕
「あったあった、金髪ゴリラに啖呵切りに行ったのを見たときには、俺の人生終わったと思ったよ、ホント……」
〔あの酒の
件
(
くだり
)
は、わざとなのじゃがのう〜〕
「え、まじっすか」
〔いやぁ、あれは……ぶふっ、今思い出しても……くくくっ……!〕
「なんか、りんりんかわいい〜!」
イタチごっこをする二人を知る数名だけは、在りし日の思い出を呼び起こしていた。
まるで先ほどの重苦しい話などなかったかのように、修夜がなにか暴露するたびに、笑いを交えながら三人は過日のいきさつをモニター越しに語り合う。
ついでに本音も、ちゃっかりと会話に混ざっていた。
それを呆然と、あとの箒・セシリア・菜月が、何とも言えない表情で聞いている。
そして最後の一人はというと――
「……愉しそうです」
重箱をつつきながら、モニターの鈴に向けて小さく零すのだった。
空は段々と重い灰色から薄くなり、雨足も弱まりはじめるのだった。
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