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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第二章『凰鈴音』
第二十二話『震撼、第二アリーナ』
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に乗ってくると、手足とか疼いて無意識に動かすクセとかないか?」
修夜に言われて、俺は初めて自分のクセを自覚できた。
言われてみれば、面白そうなことを思いつくと、つい体がウズウズしてくることが多い。特に手なんかは、はやる気持ちでついつい動かしていることが多かった。
変わるんだ、俺は。
もう千冬姉のマネばっかりの俺から卒業するんだ……!
だから千冬姉、見ててくれよ。
これからが俺の、千冬姉への恩返しの始まりだ――!!
「さぁ、やろうぜ鈴。コイツで決着だ!!」
自然と左手に力が入って、俺は思いっきりそれを握りしめた。
俺の構え直しと同時に、鈴も二本の青龍刀を柄をくっ付けて合体させ、いわゆる“ツインブレード”のような状態にして、正面に突き出すように構える。
俺も鈴も、お互いの出方を見るために、もう一度睨み合う。
緊張感は最高潮。観客席の方も、段々と静かになっていく。
ほんの十秒ぐらいの、短い睨み合い。
それでも俺も、そしてたぶん鈴も、一分ぐらい睨んでいる気分だ。
「「!!」」
どっちの方から動いたかなんて、この際どうでもよかった。
互いに何かにはじかれたように、俺と鈴は正面からぶつかった。
――どっかあああぁぁぁあぁぁんっ!!!!
そのはずだった。
でもそうなる直前、突然上から凄まじい爆音が轟いた。
俺と鈴のあいだの空間を上から突っ切る謎の閃光。
それがもたらした、爆発と爆炎。
フィールドに空いた穴から、もうもうと黒い煙上がる。
俺も鈴も、呆気に取られて動けなくなっていた。
音のした方を見上げれば、空が割れていた。
いや違う、ISの攻撃がアリーナの外に出ないようにするための『遮断シールド』が割れたんだ。
六角形に形成されたシールドの破片が、割れた場所からボロボロと落ちて、消えていく。
そしてそこから、“真っ黒な何か”が降りてきた。
やけに大きな体、そのクセにやけに小さい体と頭。
特に腕の太さと手の大きさ、地面に着きそうな長さは、まるでゴリラのようだ。
肩もアメフトのプロテクターみたいに身盛り上がっていて、そこから腕に向かってケーブルみたいなのが腕と肘の付け根に向かって伸びている。その正面には奇妙な穴。ほかにも、全身のあらゆる場所にスラスターがあって、何ともバランスが悪そうに見える。
そもそも頭が、目の四つあるヘルメットと型のアーマーで一体化していて、剣道の面みたいに首が判らない状態だ。
デカイ、2メートル以上は確実にありそうなぐらい、大きな体だ。
羽はない、でも間違いなく飛んでいる。
まるで“ISのように”……!
『緊急警報発令!! 学園内・第二アリーナにて、襲撃者を確認!!』
『アリーナ内部の生徒は、速やかに職員の誘導に従い、落ち着いて非難してく
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