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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第二章『凰鈴音』
第十八話『一夏の可能性』
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つ、『一刀一拳の型』と『一刀一射の型』を教える……か?」
ここに来て漸く、俺は拓海の真意を見抜いた。なるほど、だから『臨機応変』と言ったのか……。
「うん、そう言う事」
「ど、どう言う事だよ?」
訳がわからない箒と一夏は、首を傾げる。
「六花の形だが、ただの射撃兵装だったらあんな形にする必要は無い。
あの兵装の真骨頂は『零距離射撃』……違うか?」
「流石だね、修夜。その通りだよ」
拓海が再び、六花のデータを表示する。
「この六花は射撃で相手を牽制するだけでなく、相手の懐に飛び込んで射撃をする事も出来る。
その時の威力は、想定だと訓練機クラスだったら一撃で半分近くはシールドエネルギーを減衰させる事が出来るかな」
「そ、そこまで行くんですの!?」
予想以上の威力に、セシリア達は驚きを隠せないでいる。
「まぁ、至近距離でバズーカ砲を撃たれるようなものって所か。ついでに言えば、その武装……格闘戦も出来るだろ?」
「あ、分かっちゃった?」
いたずらが見つかったかのような笑みで、拓海は俺を見る。
「スライド式のナックルガードっぽい機構が見えたんで、もしやと思ってな。
大方、雪片を失った際の近接攻撃手段として付けたって所だろ?」
「そ、そうなのか、拓海?」
「まぁね」
拓海は頷きながら、言葉を続ける。
「幾ら白式が近接に強くたって、それは雪片があるからこそだよ。だけど、それを失ったら白式には攻撃手段が無くなる。
それを無くす為に、ある程度臨機応変に戦える武装として作られたのが、この六花なんだ」
そう言って、拓海はディスプレイを閉じる。
「だけど、篠ノ之流の技だけじゃこの六花は活かしきれない。だから、一夏には四詠桜花の型と簡単な技の幾つかを修夜から教わって欲しいんだ。
雪片と六花、その両方を使いこなすためにね」
真剣な表情で一夏を見る拓海。対する一夏は、どうしたものかと考えを巡らせている。
箒は若干複雑そうな表情をしている。自分の家の流派だけでは、六花を活かしきれないと言われたんだ、気持ちは分からなくもない。
だが、俺は違った。
「……はっ、面白そうじゃないか」
「修夜さん?」
セシリアが俺の表情を見て、名を呼ぶ。後で聞いた話だが、この時の俺は子供のような笑みを浮かべていたらしい。
「篠ノ之流と四詠桜花流を組み合わせた、『織斑一夏の戦い方』を、俺らで作れってか?
面白そうじゃねぇかよ、それってさ!」
考えただけで、テンションが上がってくる。
千冬さんでも思いつかないであろう戦い方を、拓海は一夏にやらせようとしているんだ。これでテンションが上がらないなら、男じゃねぇ!
『俺(一夏・一夏さん)の、戦い方?』
意味がわからないと言った感じで、一夏たちが声を揃えて聞いてくる。
「考えてみろ。篠ノ
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