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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第二章『凰鈴音』
第十七話『台風少女の襲来』
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頭目掛けて、岩ぶん投げる奴があるか!? そんなんだから暴力女言われるって気付けや、少年女!」
「なんですってぇ?!」
「やんのか、ぁあっ?!」
今にも顔同士が付きそうなほど、超至近距離で思い切りメンチを切りあう俺と鈴。
「……な、なんと言うか…」
「普段の修夜さんからはとても想像出来ない位、子供っぽいといいますか……」
「はわわ〜、しゅうやんが子供になった……」
箒たちもまた、場の雰囲気についていけずにぽかんとしている。
「やっぱ、お前らって……仲が良いよな」
『ど・こ・が・だ(よ)・!・?』
そんな中で、このやり取りに唯一慣れているであろう一夏が、再び爆弾を投げてくるのであった。
だが悔しいかな、爆弾の発破で我に帰ると、周りの女子も食堂のおばちゃんも俺と鈴を呆然と見ていたことに気付く。
気まずくなった俺と鈴は、自然とそっぽを向き合い、どちらともなく座席を探し出すのだった。
――――
「……ったく、お前のせいで余計な時間をくったぜ…」
「……それはこっちの台詞よ、馬鹿修夜」
先の喧嘩から十数分後、俺たちは同じテーブルでそれぞれの食事を取っていた。
ちなみに注文したメニューはというと、俺が日替わり定食(350円)、一夏がカツ丼(330円)、箒は和膳定食(400円)、セシリアがサンドウィッチセット(360円)、本音がきつねうどん(260円)、そして鈴が醤油ラーメン(280円)と、見事に嗜好別にバラける結果となった。
「それはそうと鈴、何時日本に帰ってきたんだ? おばさんは元気か? 何時代表候補生になったんだよ?」
そんな険悪な雰囲気を物ともしない、空気読まずの
織班一夏
(
バカ
)
。
つ〜か、さっきの喧騒を見ていて態度を変えないその図太さが、ある意味ですげぇよ、本当に。
「質問ばっかしないでよ。あんたこそ、なにIS使ってるのよ。ニュースで見たときびっくりしたじゃない」
「……よく言うぜ…」
「なんか言った……?」
俺の呟きを耳聡く聞き取る鈴。……ちっ、相変わらずの地獄耳だな…。
「何にも言ってねぇよ」
「……ふんっ」
「一夏、修夜、そろそろどういう関係か説明してほしいのだが」
ピリピリとした場の雰囲気に耐えかねたのか、箒が状況の説明を求めてきた。
「どう言う関係も何も、こいつとは単なる幼馴染みだよ。俺は不本意だがな……」
「あたしだって不本意よ。何が悲しくて、あんたと腐れ縁結ばなくちゃいけないのよ」
「奇遇だな。俺も同意見だよ、馬鹿鈴」
「お、お二人とも、落ち着いてください……」
再び睨み合おうとした俺たちに対して、セシリアが恐るおそると仲裁に入る。
「やれやれ……。とりあえず、一夏。幼馴染みとはどう言うことだ?」
「あー、えっとだな。箒が引っ越していったのが小四の終わりだっただろ? 鈴が
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