暁 〜小説投稿サイト〜
IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第二章『凰鈴音』
第十四話『クラス代表の決定と懐かしき転校生・前編』
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みてましたの?」
《……え?》
あ――。
「もしかして……、保健室でのことっっ……?!」
震える声で、『あのとき』のことを確認してきたセシリア。
…………しまった、バレた。
俺もさっきまで失念していたが、あの時のケンカはコイツに筒抜けだった――?!
「なになに、保健室って、何のことなんだ……???」
ぅをおぉいっ、おりむーぅぅぅッ!?
こんなところで、そのことをほじくり返すんじゃないっ!!
そんなことしたら、間違いなく、俺の命がマッハで消えそうなんですけどぉ?!
ちょっと、お嬢様……。
何そんなに震えてらっしゃるんですか、耳も真っ赤じゃないですか。なんだか頭から湯気上がっている感じですけど、コレェ?!
どうする、俺……!?
このままだと、この場でスターライトmkVで消し炭にされてもおかしくないぞっ?!
「なぁなぁ、保健室で何があったんだよ〜…???」
引 っ 込 め 、一夏!!
今はテメェに付き合ってられるほど、気楽な状態じゃねえぇぇっ?!
くそぉ、かくなる上はあの時の“念力ツーカー”を信じるしかないっ!!
シルフィ、言うなよ、絶対に言うなよっ?!
俺の念波を受信しろ、『ごまかすんだ』っ、シルフィィィイッッ!

《うん、全部アタシの記録に残ってるよ?》

――――――――――。
…………あの、セシリアさん、何すかその手は……?
それ、レーザーブレード(インターセプター)っすよね?
うわぁ、すっごいスマートな展開の仕方だ〜。それなら千冬さんからも、満点もらえそうっすよ〜〜…?
でも、なんで、そんな、ヤヴァイものを、ここで展開していらっしゃるんで……?
ほら、非常時以外でのISの展開は校則で、厳しく制限されているじゃあないっすか…?
だから、その……、ここは……穏便……に……
『……にます』(英語)
……はい?
『そのISを壊してっ、わたくしも死にますうううぅぅ〜〜〜〜っっ!!!!』(英語)
「一夏っ、箒っ、本音っ、セシリアを取り押さえてくれええぇぇぇえっっ!!!」

その後10分しばらく、俺は泣きながら狂乱するセシリアと『死のゲーム(リアル鬼ごっこ)』で共に汗と涙と鼻水を流し、ようやく落ち着いたセシリアに地面を額に擦りつけて土下座することで、なんとか許してもらったのだった。
なお、あとでシルフィに何故あっさりばらしたかを問い詰めたところ、河豚のようなふくれっ面で《正直に言っただけだもん》とシラを切られてしまった。ついでに“念力ツーカー”も、シルフィの様子から成功していたっぽい。
シルフィに対して、何かまずいことをしたんだろうか、俺……。

――――

夕方、時刻は16時に差し掛かろうというところだった。
国際空港に降り立ったあの少女は、独りIS学園の本校舎の周辺を彷徨って
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