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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第二章『凰鈴音』
第十四話『クラス代表の決定と懐かしき転校生・前編』
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だった。
「んで、残ったのは俺と一夏だが、俺は昨日のお前との試合で、お前がクラス代表になったほうが良いと判断してた。
 故に、昨日のうちに織班先生と山田先生に事情を説明して、辞退した」
「だから、どうしてそうなるんだよ……?」
「はっきり言うが、俺とセシリアとお前の三人の実力を比べて、お前が圧倒的に弱いからだよ。一夏」
俺の言葉に、一夏が僅かに顔をしかめたが気にしない。いずれ分かる事実だからな。
「もし仮に、お前があの時にセシリアと戦ってたとしたら、お前は確実に負けていた。
 白式の零落白夜があったとしてもな」
「そんなの……!」
「やってみなくちゃわからない……確かにそうだな。
 だが、試合でソニックを使った俺に対して、自分なりに勝とうとしたセシリア相手に、ISに乗って一週間のお前が勝てると思うか?」
「……それは…」
言葉に詰まり、顔を俯かせて拳を握り締める一夏。
仮に、最初の試合でセシリアの相手が一夏だったのなら、一夏にも勝機はあったかもしれない。だが、それは仮定の話だ。
実際は俺と戦い、初見のエアリオル=ソニック相手にして尚、自分の出来る限りの戦術を取って俺を追い詰めた。
慢心捨て、真剣に勝負に取り組んだ蒼き戦乙女は、最後の最後まで勝機を捨てなかった。そんな彼女を相手に、近接武装の雪片弐型しかない白式が相手になるだろうか?
答えは否……恐らく、最初は零落白夜の奇襲で大打撃を与えられるかもしれない。しかし、零落白夜の威力を知った彼女は、そこから勝つための道をすぐに見つけ出す。
この時点では白式と零落白夜の燃費の悪さを、彼女は知らない。だが、セシリアなら即座に遠距離からシールドエネルギーを削るか、近接での息もつかせぬ連撃で一夏を押すだろう。
そうなれば、再度零落白夜を使った時点で一夏の自滅、使わなかったとしても競り負ける。どう転んだとしても、あの時点で一夏が勝つ可能性は殆ど無かったのだ。
「言葉に詰まった時点でお前の負けだ、一夏。同様に、振動実体剣(ストライクファング)のみのゼファーに乗った俺を相手に自滅した時点で、お前は自分のISの特性を理解し切れていない。
 だからこそ、お前は強くならないといけない」
俺の言葉に、一夏は顔を上げる。
「お前が自分のISを理解し、かつお前自身を強くするには、クラス代表になるのが現時点では得策だと俺は思う。
 クラス代表ともなれば実戦経験には事欠かないし、IS操縦は実践で学んで行くのが一番の近道だからな」
そう、ISは知識も重要だが、一番の糧は実戦経験だ。実践を積む事で、操縦者とコアは経験をその身体に覚えさせていく。
一夏は確かに素質はある。だが、俺やセシリアと違って、実戦経験が少なすぎる。
それでは、幾ら専用機持ちと言えど、宝の持ち腐れにしかならない。
まして、力
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