第七話
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にこの程度だったということか?」
「くぅ……」
「本来ならば、そこの娘も殺してやるところだったがな。まさか、あの『蛇神』の子がいるとは、さすがの俺でも思ってなかったぞ」
それに笑って返すヤト。今までの蹂躙を見ても平然としている。一応は仲間であるリアスたちが死に掛けているというのに、あるべきであろう素振りを全く見せない。そもそも助けようとする素振りも見せなかった。
「みなさん……」
口を覆い、呆然とするアーシアをよそに――いや、しっかりとそれも気にしながらもコカビエルを見据える。
そして、ヤトは虚空を見つめ笑った。
「お前、早く逃げた方が良いよ」
「あん?」
「お前は、蛇のテリトリーに侵入したんだ。生きて返すわけがないだろう?」
「ほう、それはお前が戦うということか?」
そのコカビエルの問いに、いや、と笑って返す。その問いの答えは直ぐに現れた。
――外で生徒会の人間が張っていた結界が、軽快な音と共に壊れた。
さらに、壊れた結界の後に、また新しい結界が生み出されたのだ。それは先ほどまでの、隠蔽の結界とはまるで違う真っ赤な固有結界。この世界にも類を見ないほどの強硬な結界だった。その結界の出現と共に、
今は亡きハルパーの作り出した、地面の紋章が破壊された――否。跡形もなく霧消した。
「なにッ!?」
――そこで、叫ぶコカビエルに、圧倒的な威圧感が襲い掛かる。
「ッ!?」
次の瞬間。コカビエルの体が地面に叩きつけられた。
「ガグハァっ!?」
その悲鳴と共に降り立った影。
「力の無い戦闘狂ほど、面倒くさいやつは存在はしないな」
その影はの眼は、まるで蛇のように細い眼だった。
「私の友に手を出したんだ。死ぬ覚悟は出来ているんだろうな」
世界最強の神が、駒王学園に降り立った。
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