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とある蛇の世界録
第六話
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平然と立ち続けていた。
「ふむ、なるほどな。赤龍帝の力があればここまで強くなれるか、面白い。そこの女もバラキエルの力が使えるとはな」
 それに目を見開き、朱乃は激昂する。
「――ッ! 私をあいつと一緒にするなッ!」
 朱乃の起こした雷を、全て翼でなぎ払った。
 ――これが聖書の堕天使。控えめに見ても、勝ち目が見つからない。だが、それでも諦めるわけにはいかない。魔王たちが来る一時間だけでも戦わなければいけないのだから。
「……………………完成だッ!」
 そこにハルパーの声が響き渡る。
「エクスカリバーが一つになる」

 神々しい光と共に、四つの聖剣が重なり合い一つとなった。

「エクスカリバーが一つになったことで、下の術式も完成した。あと二十分もしないうちに、この町は崩壊するだろう。解除したければコカビエルを倒すしかない」
 そのハルパーの台詞に、息を飲のむ。

 タイムリミットは二十分。戦いが再開した。
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