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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第255話】
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と避け続ける私に、ひたすら斬り続けようと二刀流で振るう織斑君――と。


「……ッ!? エネルギーが!?」


 雪片の刀身に纏った光刃は収まり、ブレードモードの刃も四散して消え去る。

 私の狙い通りの【織斑君の自爆】――。

 後先考えず、大火力かつエネルギーを食う荷電粒子砲をドカドカと大砲を撃つように放ち、それに業を煮やして零落白夜を纏った光刃による二刀流で更にエネルギー消費。

 試合時間僅か三分足らずでこの結果なら……まずまずかな?


「どうするの、織斑君? エネルギー切れならもう勝負はついたと思うけど……」

「くっ……! まだまだやれるさぁっ!」


 そう言って輝きを失った雪片による袈裟斬り――。

 身を逸らし、その一撃を避けるとそのまま――。


「……時には引くのも勇気の一つよ。 織斑君のそれは――ただの無謀なだけよッ!!」


 腰を深く落とし、真っ直ぐに脇腹装甲に正拳突きの一撃。


「ぐあっ!? ……エネルギーが……」


 衝撃に機体が揺れ、体勢を崩した織斑君のその一言と共に試合終了のブザーが鳴り響く。

 ……結局、呼び出した紫微垣は使わずに拳一発で織斑君を倒しちゃったな……。


「……いててっ。 ……やっぱりつえぇ……」

「当然でしょ? だって、私は有坂ヒルトの自慢の妹だもん♪」


 そう言って軽くウインクすると、私は織斑君を残して一人地上に降りていった……。
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