スーパーロボット大戦OG外伝
0518話
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「別にその機体じゃなくても、向こうが使っている量産型ゲシュペンストMk-Uなりエルアインスなりを使わせて貰うさ」
「あ、それならエルアインスにしておいて」
「……何でだ?」
きっぱりと言ってきたレモンの言葉を疑問に思って尋ねると、小さく溜息を吐いてから口を開く。
「確か、アクセルには量産型ゲシュペンストMk-Uをハロウィンプランを使って強化するって言っておいた筈だけど?」
「その辺については聞いてるが?」
「だったら分かるでしょう。もしアクセルが量産型ゲシュペンストMk-Uの方を使ったら、機体を強化する前にまたオーバーホールしないといけなくなるわ」
「……そう言えばそうね」
レモンの言葉に頷くマリュー。
いや、幾ら何でも機体に合わせた操縦くらいは出来るんだが……
そんな俺の声に出ない主張を聞き取ったのだろう。レモンは笑みを浮かべて口を開く。……ただし、笑っているのは口元だけで目は全然笑っていないんだが。
「アクセルが乗ってたミロンガのデータを取った時に、技術班の子達が驚いていたわよ? たった数度の戦闘でここまで消耗するのかって。確かにミロンガはアクセルの反応速度や操縦技術にそれなりに付いてこれるでしょう。運動性や機動性を特化した機体なんだからそれは当然よ。けどね、その代わりに装甲や機体の強度を犠牲にしてこその性能なのよ。その辺をきちんと理解して欲しかったわね」
「……」
さすがにそう言われては返す言葉も無い。
確かに機体を酷使したという自覚はあるのだから。
「ほら、レモンももういいでしょ。あまり責めないであげて。そもそもアクセルの能力に付いていける機体なんてそうそう無いんだから。何に乗ってもそう変わらないわよ。だからこそ新型機の設計に手を出したんでしょう?」
「まぁ、それはそうだけど……とにかく、分かったわね? アクセルが乗るのはエルアインスにしておく事」
「ああ、了解した」
そんな俺の返事を聞き、ようやく納得したのかレモンはマリューと2人でエアカーに乗って魔法区画から出て行く。
それを見送り、近くにいた量産型Wを呼び寄せる。
「何でしょうか?」
「エヴァが魔法球の改造を終えたら、一応俺の所に来るように言ってくれ。実働班の方にいるから」
「了解しました」
量産型Wに伝言を頼み、俺は実働班が模擬戦を行っている演習区画へと向かうのだった。
「相変わらずやってるな」
演習区画の中に入った俺が見たのは、空中を飛び回っているシーンだった。量産型ゲシュペンストMk-Uがメガ・ビームライフルを、エルアインスがG・レールガンを撃ち合っている。尚、メガ・ビームライフルは出力を最低限まで落としており、G・レールガンの方はペイント弾を使用しているので
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