第11話 決着
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から強くなろう」
その言葉に、クルトに胸に顔を埋め、泣きながらアリアはこくんと頷いた。
唯一彼女が動かせる右手はクルトの服をぎゅっと掴んでいる。
「強くなって、今度こそレズリーを捕まえよう」
―――こくん。
「そんでもって、世界最高の武偵になってやろうぜ」
―――こくん。
「そして俺は世界中の美女や美少女からモッテモテになる」
―――こく―――どごぉ!
「ぐ、グーで殴んな。今のはちょっと笑わそうとだな」
「つまんないのよ…ばーか」
未だクルトの胸に顔を埋めながらそう毒を吐くアリアの瞳に、もう涙は無かった。
代わりに浮かんでいるのは、嬉しそうに、愛おしそうに微笑み、頬をほのかに赤く染める、一人の少女武偵だった。
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