記憶欠落 〜夏目side〜
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たのは
「雪村君……」
雪村君の目は充血していた。よっぽど寝不足なのだろう。まあ仕方ない。
(あれっ?)
そう言えば私はさっき雪村君を見たから魔界で何かあったと確信したんだった。
でもなんでそこでそんな確信ができたの?
全く分からない。
これもただの直感だったのだろうか。
いや、違う。なんというか頭から知らない人の声が聞こえてきたんだ。私が雪村君を見た瞬間、
『殺せ、殺せ、ころせコロセ殺せ殺せ! 奴を生かしておいてなんになる? あいつが、次の魔王じゃないか!』
えっ……。そうだ。初めてであったあの時、確かにそう頭の中で声がした……。
なのに――――
(なんで私は気にも留めなかったの?)
駄目だ、私、混乱してる。今考えても生産的じゃないような気がした。
でも――――
この状況はなんとかしなくちゃいけない。なんだか、ものすごい胸騒ぎがするのだ。
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