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鉄槌と清風
57部分:56:幾つもの攻防
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るスーツ、肩、腰、手首足首にハードシェルの装甲がある、そんなカッコだ。
 叩きつけられると同時、青い魔力光と風に動きを止められる、良彦の『風鎖』だ。

 「レリック持って、こっちも助けようとは、贅沢だったな」

 「って、何であれに反応しきれるの?」

 「慣れだな、地面の中高速移動されて後ろから殴られた事が何度もある」

 「えぇぇぇー、そんな人がいるとかありえないっしょ」

 「だが、こうして捕まってる以上ありえたんだよ」

 少女の言葉に良彦が答え、バインドを複数にしている。
 ヴィータはルールーと呼ばれていた少女に突っかかった後、ウィンドを開きロングアーチに色々な確認を取ったらしい。

 それに寄れば、地下に居た以外にU型ガジェットが大量に空に現れたため、なのは、フェイトが迎撃に出たこと。
 倒しても倒しても幻影と実機で編成された編隊を潰すのに時間が掛かると判断したはやてが、リミッター解除、遠距離から広域殲滅した事。

 その後ヘリにも砲撃を加えられたが、はやての攻撃の為ヘリの方へ戻ってきていたなのはがぎりぎりで防御成功したこと。
 砲撃の犯人をデアボリックエミッションでノックアウトしようとしたがどうやら逃げ切られたようだという事。

 そして、此方の状況も伝える、ルールーと呼ばれた少女、アギトと呼ばれた融合騎、水色の髪の少女…首元にYという数字が入っている。
 それらを確保した事、レリックを奪われ…それを言おうとした所で

 「あの、レリックなんですけど」

 「いま、連絡中だ待ってろ」

 ティアナが何か言おうとして、止められる。

 「どうしたんだ、俺が聞いとくけど」

 「あ、はい…その一寸レリックに細工しまして」

 そういうとキャロの帽子を取れば、そこには一輪の花…それが次の瞬間レリックへと変化する。

 「フェイクシルエットで姿を変えて、一番敵と接触の少ないキャロの帽子の中に」

 「もちろん封印は厳重にしてあります!」

 恐る恐る言うティアナに、気合十分のキャロ。
 ヴィータもツヴァイもそれを見て気が抜けたのか、驚いてなのか、溜息をついて無言。

 「ということで、レリックも確保できたらしいぞ、箱は他に人居たらそっちが持ってたかもだけどな」

 そんな連絡をして、ヘリに迎えに来てもらった。
 青髪の子は無機物をすり抜けるようなので、常にバインド状態のままだ。

 こうして、謎の少女の保護から端を発したこの一件は、3人の逮捕者を出して一度幕を下ろす。
 
 アギトと呼ばれた融合騎を見た時から良彦の中でリトの記憶が騒いでいる、新しいことを思い出していた。
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