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鉄槌と清風
57部分:56:幾つもの攻防
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黒のジャケット、鉄色の胸当てに脚甲、リボルバーナックルとマッハキャリバーの姉妹機ブリッツキャリバーを装備している。

 「とりあえずは今居た相手だけですけど」

 「…つっても、今の奴逃げたッぽいな、気配がねーし」

 「あぁ、今確認したけどあの奥にはもういねー」

 「こっちもです」

 氷山を消せば床に穴が開いている。

 「ったく、ってこれは?」

 突然辺りを揺れが襲う

 「やべーな、ギンガ、スバル道を作って皆上がれ、こっちは後から追いつく」

 「はい、スバル」

 「うんギン姉」

 スバルがウィングロードを地面から天井、ヴィータ達が入ってきた穴へ螺旋状に作り出し登り出す。
 その奥でティアナとキャロがなにやらごそごそしていたが、急いで登っていった。
 殿はギンガだ、4人が上がるのを確認し、ウィングロードを上がって行く。

 「おっしあたしらもいくぞ」

 「おう、急ぐぞ」

 「はいです」

 ヴィータ、良彦、ツヴァイはそのまま穴から飛び出す、間一髪崩落には巻き込まれなかった。

 外では大型の召喚獣らしき虫が地面を揺らしていた、あれが地震の原因だろう。
 その近くのビルの屋上に召喚者らしき少女と融合騎がそのようすを見ている。

 融合騎は慌てている様子なので、少女が単独でやらせたのだろう。
 亜人のほうは既に姿が見えないのはダメージが大きかったから少女が送還したのかもしれない。

 そして、新人メンバーと少女、融合騎の追いかけっこが始まる。
 融合騎は少女をルールーとよび、少女は融合騎をアギトと呼んでいるようだ。

 人数の差、機動力の差で廃棄予定の高速道路上で二人を補足、バインドと手錠を掛け、相手の権利を告げていると、少女が小さくヴィータに何か呟く。
 良く聞こうと良彦が近づくと、その間に何者かがエリオが持っていたレリックのケースを道路の下から手を伸ばし奪い取る、そして少女は

 「貴女はまた、何も守れないかもね」

 とヴィータへ告げる、それに対して

 「何だと、てめえ、まさかっ」

 と、少女へ詰め寄り、そこに隙が出来る。

 「いっただきー」

 と言いながら飛び出す何者か、だが

 「いや、そりゃ無理だわ」

 良彦の声と共に飛び出した少女の腕が握られ、飛び出した勢いをそのまま利用され、投げられる…更に良彦は今この少女が道路をすり抜けるように現れたことに気付いていた。
 その為、叩きつけられるのは、地面に作られた青いシールドの上だ…シスターシャッハもめちゃくちゃな場所から現れるのでこういう相手にもなれてしまってる良彦である。

 叩きつけられた少女は水色の髪ヘッドセットのような物と、青と藍色の身体の線が判
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