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東方空華録
第二幕「出会い」

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私は魔理沙を見ながらふと、昔のことを思い出した。

何歳のころだっただろうか。私には特に親友と呼べる友がいた。
落ち込んでいた私の元に声をかけてくれたその子は、明るくて、優しくて、そう、魔理沙のような
存在だった。
今となっては連絡もろくにしていない。元気だろうか・・・。

魔「そういえば、名前を聞いてなかったな。何で言うんだ?」

急な質問で私ははっとわれに返った。

華「私は華夢李。祇羅神華夢李よ。」

魔「そっか!いい名前だな!」

華「ありがとう。ところで聞きたいことがあるんだけど・・いい?」

魔「おう!なんだ?」

華「魔理沙は能力に不満を持ってない?」

魔「えっ?」

何でこんなことを聞いたのか自分でもわからない。
でも、無意識に聞いていた。

華「・・ごめん。今のは忘れて。」

魔「おっ、おう・。」

沈黙が続いた。

魔「・・ほら!見えてきたぜ!あれが霊夢のいる博麗神社だ。」

前を見ると、立派な神社があった。
大きな屋根、上等な木で作られた柱、どれを見ても私にとっては新鮮だった。
石畳の上にはさっき魔理沙が言っていた霊夢という巫女さんが清掃していた。

魔「おっす霊夢、邪魔するぜ!」

霊「あー魔理沙。今日は何の用?」

魔「ちょっと顔出しにな。あと珍しい子がいるぞ。」

霊「えっと・・その後ろにいる子?」

華「あ、はい。私、祇羅神華夢李です。」

霊「敬語じゃなくていいって。私は博麗霊夢(はくらいれいむ)。この神社の巫女よ。」
 「ここじゃ寒いでしょうし、詳しいことは中で話しましょう。ささ、入って入って。」


霊夢に進められたまま、私は歩いて神社の中に入っていった。




                       

                              次回へ続く


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