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新 バトルロワイアル 番外編 雁夜おじさんの受難
少年の暖かな光は道を誤った老人の心に愛を灯した
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ゃがな雁夜よ
覚えておけ もしも再び儂の前にその面を
見せたなら貴様も弾正の娘も只では済まさんぞ
  そんな日は来ないさ・・永遠にな」


そして雁夜は間桐家を飛び出し二度と
間桐家に戻る事はなかった否その筈だったのだ


しかしそれは遠坂時臣と弾正葵との間に
二人の娘 凛と桜が産まれた事により
終わりを告げる事となる


凛と桜は二人共人並み以上の優れた魔術師の
資質を秘めていた しかし魔術とは一子相伝
一人は魔術師としての道を諦めざるを
得なかった しかし生粋の魔術師たる
時臣はそれを認めなかった


其処に古くからの盟約を利用した臓硯が
時臣に桜の間桐家への養子の話を持ち掛けた
のだ しかしその真の理由は桜を蟲への
生け贄とし己の新たな器とする為であった


それに気付かなかった時臣は桜を間桐家に
養子に出してしまう 或いは例え知っていても
生粋の魔術師たる時臣は其れを拒みは
しなかったで在ろう


そしてそれを知った雁夜は己が間桐家を
飛び出した事に責任を感じ一度は忌み嫌い
捨て去った間桐家に戻る決意を固めた
のであった


   「桜ちゃんを間桐に養子に出した
だって!? 何故そんな事をしたんだ
葵さん!!  雁夜君も間桐家の人間なら
わかっている筈よ  葵さんは何もわかって
無いんだ!! 間桐の魔術は君が考えてる様な
生易しい物じゃない!! 間桐の魔術に
染まったら最後ニ度と生きては帰れないん
だぞ!!  そう・・・そうなんだ  
何でそんなに落ち着いてるんだ葵さん!!
桜ちゃんがどうなっても良いのか!!
  そうね・・貴方が間桐家から逃げ
出さなければこうはならなかったわね
  葵・・さん?  貴方にそんな事言う
資格はないでしょ雁夜君  葵さん  
桜の事頼むわねあの娘雁夜君の事が大好き
だったから・・それじゃあね  待ってくれ
葵さぁあああん!!」


間桐家に戻った雁夜は臓硯に一年後に迫った
聖杯戦争に勝利して聖杯を持ち帰る代わりに
桜を自由の身にしろと交渉を持ちかける


今回は様子見のつもりだった臓硯にとっては
どう転んでも己に損はないと理解すると
それを承諾し雁夜は戦いに勝ち抜く為に
臓硯の蟲をその実に受け入れ平凡な人生に
幕を下ろした


総ては桜を救いだし葵と凛の元へと返す為に


しかし雁夜にとっての不幸は葵も又桜を養子に
出す事に承諾したと言う事実を受け入れず
時臣の勝手な判断だと思い込んでしまった事だ


その為に雁夜は時臣を殺せば総てが丸く
収まるとそう思い込んでしまった


雁夜の性格は魔術師には欠片も向いてはいない
しかし葵は違う 彼女は自らの意思で

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