一章 幕間劇
城×縁談×技術
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ただいまー」
と言ったら扉が開いた。出てきたのは結菜だった。今いる所は久遠の屋敷であるが、恋人=愛妾なのでここも俺の自宅だと思えばいいと前言われたからだ。
「お帰りなさいませ一真様」
「あー、その様付は何とかならない?」
「ならないわよー、普通の恋人ならともかくあなた様は・・・・」
「そこまでだ。創造神である事は秘密だと言ったはずだが?」
「あっ、ごめんなさい。つい言ってしまう所だったわ、この事は家中だけの秘密だったわね。いつ他国の草がいるか分からないんですもの」
俺と結菜は立ち話をしていたが、本来の目的である久遠に会いに来たと言ったら城にいるだそうだ。立ち話も何だしお茶を出してもらって、飲み干してから城に向かった。こちらに来てからは、何とかなったが当初は門番に睨まれて何者だとか聞かされてた。さすがに門番も顔を覚えられてからは、素直に通してもらった。でも何か緊張するんだよな、例えで言うなら空港での金属探知機のゲートを通るくらいかな。考え事をしてたら見慣れない男が歩いてきた、整った身なりをしてるからそれなりの地位はあるのかなと思った。しばらく睨まれていたけど俺何かしたかな?しばらくガン見されて睨んでいたからこちらも殺気を飛ばしたら、冷や汗をかいてとっとと行ってしまった。
「おお、貴殿も来ていたか」
「何かあったのか?二人とも」
俺の目の前に現れたのは壬月と麦穂だった。
「一真様、ここを誰か通りませんでしたか?」
またか。どうやら家老でも俺の事は貴殿や様付なんだと思った。新参者だけど、歳は一番上だし。それに秘密だけど神様なのかなと。
「ああ、男の人が通りかかったけど。何やら俺の事を睨んでいたから軽く殺気を飛ばしたら慌てて行ってしまったが・・・・」
「やっぱりか、麦穂!そう遠くは行ってないだろう」
「ええ、一真様。また後程」
と言って行ってしまった。たぶん俺の勘だが何かあったのだろう。思ったら久遠が来た、しかも何か嬉しそうだったけど。
「久遠、何かあったのか?」
「いや別に何もないぞ」
怪しい・・・・明らかにいつもとテンションは違うな。話してたらどうやら原因は俺らしい。縁談の話だったようで、しかもあの男は使いだったようだ。何度も断っていてしつこく言い寄られて困っていたようだ。
「田楽狭間の一件が終わってから来たのは初めてだったが、恋人というより愛妾か、出来たと言ったらもういいと言われた」
なるほどな、それに天より降り立った如来の化身を愛妾にされたと言ったら顔が真っ赤で見物だったそうだ。まあ確かに俺は高度1万mから落下してきたから、天から降ってきたと噂になっているんだっけ。
普通に久遠が愛妾になったというより、如来の化身である俺と恋人にな
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ